占いツクール
検索窓
今日:49 hit、昨日:478 hit、合計:296,539 hit

02:** ページ3

.


あなたは誰ですか?
……なんて、ありきたりな台詞を言うより先に、青年が口を開く。

淡い色素でつくられた青年のパーツはひとつひとつが繊細で、まるで人形のようだった。
イケメンと呼ぶよりは美人、美形と呼んだ方が似合う容姿だろう。

だが彼は何処か影を佩びていて、素直にそう呼ぶのがふさわしいかというとそうでもない。
何となく胡散臭いような……信用してはいけないような?

ぶっちゃけると、怪しいのだ。
きっとお茶子たちと同い年くらいだろうに。


「君、あんまり見かけない顔だね。
 最近ここに越してきたのかい?」

「あ、うん……じゃなくて、はい!
 4月にこっちへ引っ越してきたんです。学校、通うために!」

「へえ、学校のため……か。
 高校生くらいだろうに、偉いね。
 君にはきっと、輝かしい未来が約束されてるんだろうな」


ぴょん、と鉄棒から飛び降りて青年は言う。
長い睫毛で飾られた瞳が緩んで、真っ白な頬に影をつくった。

うーん、やっぱり怪しい。
けれどこんなにフレンドリーなのに怪しいだとか、そんなことを思うのは失礼だろうな。

そんな気持ちでお茶子はややひりついた笑顔を張り付けつつ、青年に向き合う。
動きやすさを重視したラフなパーカーとTシャツ。だぼついた緩めのズボン。

……やっぱりこのひと、何となく怪しい。
格好からしてだらしないからだろうか。

お茶子の気持ちを知ってか知らずか、青年はくつくつと笑う。


「明るい未来があるのは、とっても素敵なことだよ。
 そうやってきらきら……毎日懸命に努力することもね。
 じゃ、今日も一日、頑張って」


そう言って、ひらひら手を振ると、彼はお茶子に背を向けた。

家に帰って、学校の支度でもするのだろうか。
そんなことを思いつつ、お茶子は彼の背中に声を張った。


「はい! が、頑張ります!」


ひゅうと、小さな口笛。
きっと青年が吹いたのだろう。

彼が何処へ行くのか見ていたい気もしたが……今日は、普通に学校だ。
慌ててお茶子も気を引き締めて、公園を後にした。


.

03:先生の噂→←01:出会いの朝



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (202 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
547人がお気に入り
設定キーワード:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , 男主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

るいるい**(プロフ) - カイさん» コメントありがとうございます! 嬉しいですvV (5月29日 21時) (レス) id: ffc7d791fa (このIDを非表示/違反報告)
カイ - お茶子も主人公も両方可愛い! (5月29日 20時) (レス) id: 2843dfb22b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい**(プロフ) - 猫好きさん» 健全な占ツクでその話題はいけない…(戒め) (5月24日 8時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 野獣せんぱ……すみません (5月24日 0時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
るいるい**(プロフ) - 祟璃さん» うわぁあ人名のミスとかいちばんやっちゃいけない誤字! ありがとうございます!本当に助かります! 修正致しました! (5月20日 10時) (レス) id: d4f8fbb131 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:るいるい** | 作成日時:2019年5月12日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。