Chapter427 ページ46
久しぶりに聞くその音に
一気に体に緊張が走った
それは期待なのか
不安なせいなのか
よくわからないけれど
冷静になれば
どちらもあてはまらないと
すぐに心は落ち着いて
スリッパの音を
パタパタとたてて
モニターの前に立った
画面の中には
予想通りのマル
数分して部屋までたどり着き
玄関を開けるなり
大きめのボストンバッグを
胸に突きつけ
マル「もう、何が
一体全体どうなってるの?
わけがわかんないよ」
そう言いながら
私の横をすり抜けて
リビングへと向うマル
勢いに圧倒されたまま
背中を数秒見送って
急に現実に戻されたように
ハッとしてマルを追いかけた
リビングに入るとマルは
くるっと振り返って
マル「とりあえず」
マル「トイレ!」
そう言うと今来た道を
引き返しリビングから出て行く
そこで出来た少しの猶予に
何から話そうかと考えながら
キッチンでお湯が湧くのを待ってると
戻ってきたマルが
マル「お茶じゃなくて
ビールがいい!」
A「ないよ
それにお茶じゃなくて
私のラーメン」
シンクにのっていたカップラーメンを
持ち上げて見せると
マル「Aの家に
ビールがないなんてっ」
A「よく言うよ
冷蔵庫のビール飲んだのマルでしょ?」
マル「それは・・・
仕事終わりに飲みたい気持ち
堪えてわざわざここに来てたんだから
そのくらいは当然でしょ?
何か悪い?」
A「別に悪いなんて言ってない
ビールないの?って聞くから
っていうか戻ってきてから
買い物以前に一歩も外に出てなくて」
マル「って!そうだよ
それを聞きに来たんだった
急に戻るとかどうしちゃったの?
答えがどうのこうのって
理由もよくわかんないし」
A「とりあえず・・・
これ食べながらでもいい?」
マル「じゃー・・
ラーメンもう一丁!」
・
・
ダイニングで向かい合って
2人ですするカップラーメン
無言ですすり続ける事数分
お互いの胃袋が
やっと“話せる“までに満足したのか
マル「もう私の家には戻らないの?
またここで暮らすことにしたの?」
A「んー・・・それはないかな」
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nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 返信遅くなりました汗マスオさんがいないとこの話成り立たないくらい超重要人物ですからね★ (2021年3月20日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - マスオさんとのエピソードに感動!二人のやりとりはちぐはぐなようで息が合うようななんだか不思議とほんわかしながらよんでたんだけど。マスオーと叫びたくなった(笑) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 近かった分、離れた時は厄介ですね笑 色んな転機を迎える主人公乗り越えれますかねぇ。。。 (2021年2月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 家どうするのって思ってたけど、やっぱり今までのようには住めないよね( 。゚Д゚。) 宏光くん、マスオさん、大切な人がいなくなり主人公ちゃん、大丈夫かな。 (2021年1月29日 6時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ともさん» ありがとうございます★申し訳ありません、全く余裕がない為リクエストにお応えすることが出来ません泣 (2020年12月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:nico | 作成日時:2020年10月31日 21時