Chapter411 ページ30
宏光くんはいないと
わかっていても家に帰ることは
出来なかった私が
それから２週間が過ぎた頃には
行動範囲は・・・
近所のスーパーまで広がっていた
ひきこもりをやめて
外に出たきっかけは
天気予報が外れて
大雨が降った日
傘を持っていかなかった
マルを迎えに駅まで歩いて
でも帰ってる途中で雨は止んで
傘を閉じて２人並んで歩いてると
『やまない雨はないね』って
ぼそっと呟いたマル
私はその言葉に思わず立ち止まって
夜空を見上げて雲の切れ間から見えた
一番星を見ながら「そうだね」って答えた
少し先を進ん出たマルが振り返って
『明日は煮込みハンバーグがいいな』
って言うから
「じゃー材料ないから買っとくね」
って答えたらマルはニヤッと笑った
もちろんその事がなくても
私が外に出る日が近い事は
私もマルもわかっていた
それはマスオと先輩との約束があったから
その日は年が変わって
最初の月末の金曜日
時刻は夕暮れ時
相変わらず約束の時間より早く
待ち合わせ場所に着くと
マスオの姿はなく
先輩が長い長い脚を組んで
ベンチで文庫本を読んでいた
想像してた待ち合わせと違う事と
マル以外の人と
直接会って話すのは久しぶりで
思わず息を呑む
話しかける前に
気づかれて第一声を先輩に
託したいけれど先輩の視線は
目の前の本から動かない
人が溢れかえる駅前
先輩に近づき
ポシェットの紐を両手で
ぎゅっと握りしめて
A「・・・こ、こんにちは」
・・・。
見事に喧騒にまみれて消えた声
A「・・・先輩？」
よく見ると
先輩の耳にピタリとはまったイヤフォン
あれは・・・絶対に無理だ
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nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 返信遅くなりました汗マスオさんがいないとこの話成り立たないくらい超重要人物ですからね★ (2021年3月20日 22時) (
レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - マスオさんとのエピソードに感動！二人のやりとりはちぐはぐなようで息が合うようななんだか不思議とほんわかしながらよんでたんだけど。マスオーと叫びたくなった(笑) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 近かった分、離れた時は厄介ですね笑 色んな転機を迎える主人公乗り越えれますかねぇ。。。 (2021年2月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 家どうするのって思ってたけど、やっぱり今までのようには住めないよね( ｡ﾟДﾟ｡) 宏光くん、マスオさん、大切な人がいなくなり主人公ちゃん、大丈夫かな。 (2021年1月29日 6時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ともさん» ありがとうございます★申し訳ありません、全く余裕がない為リクエストにお応えすることが出来ません泣 (2020年12月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico
| 作成日時：2020年10月31日 21時
