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Chapter405 ページ24























 
 
 
 
 
 
 
 
 
そこに残ったのは
微かに残る花火のにおいと
口角をあげて歯を見せて
不器用に笑う自分だけ

不思議な事に急に止まった涙

けれど笑いたくもないのに笑って
おかしくなってしまったのか
戻らない口角を手のひらで
引き下げるように戻して
そこから逃げるように
部屋の中へ入った
 






何かに焦るように歩きながら
ストールを取って
ソファーに置いて


手袋外して
ダイニングテーブルに置いた









自分でもよくわからないまま
そのまま書斎へと行き
椅子に腰をおろして









ゆっくりと目を閉じ





























耳を済ましても
何の音も聞こえない無音の世界




 
 
 

 




これが






 
 
 
 





私が望んだ世界




 
 
 
 

 
 



もう何が辛くて
何が悲しいのかすら
わからないくらいで









自分でした決断のはずなのに

 








涙と一緒に
声まで溢れそうになって









思わず両手で塞いだ口









しっかりと抑えてるつもりでも
指の間をすり抜けるように
嗚咽がこぼれ落ちて
寒くもないのに肩は震えて









聞こえるはずないのに
まだ隣にいる宏光くんに
聞こえてしまうんじゃないかって
 
 
 

 
 





それがただただ怖くて







 

 



そして
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 

やっぱり




 
 
 
 
 

 




 
 
 

こんな世界は
 
 
 
 
 
 
 

 


無理だって思った

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nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 返信遅くなりました汗マスオさんがいないとこの話成り立たないくらい超重要人物ですからね★ (2021年3月20日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - マスオさんとのエピソードに感動!二人のやりとりはちぐはぐなようで息が合うようななんだか不思議とほんわかしながらよんでたんだけど。マスオーと叫びたくなった(笑) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 近かった分、離れた時は厄介ですね笑 色んな転機を迎える主人公乗り越えれますかねぇ。。。 (2021年2月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 家どうするのって思ってたけど、やっぱり今までのようには住めないよね( 。゚Д゚。) 宏光くん、マスオさん、大切な人がいなくなり主人公ちゃん、大丈夫かな。 (2021年1月29日 6時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ともさん» ありがとうございます★申し訳ありません、全く余裕がない為リクエストにお応えすることが出来ません泣 (2020年12月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nico | 作成日時:2020年10月31日 21時

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