Chapter394 ページ13
あっという間に
バケツの中にたまっていった
出番を終えた花火達
宏光「はじめてやったけど
冬の花火も中々いいもんだね」
A「・・・冬の花火」
宏光「ん？」
A「冬の花火・・・って言葉
なんか対照的でいいなって」
宏光「確かにAの
作品のタイトルにありそうだな」
A「お話は全然
浮かばないですけどね(笑)」
その言葉に小さく笑って
その宏光くんの顔が
少しだけ悲しそうに見えたのは
気のせいではないと思う
そしてその理由を
誰よりわかってるのは私自身だ
A「あとは・・・
線香花火だけですね」
ふいに握られた手
宏光「うわっ
めっちゃ手冷たいじゃん
そろそろ中入ろ？」
両手で私の手を
包み込む宏光くんの暖かい手
A「私は大丈夫なので
もしよければこれだけ
やっちゃいませんか？
余っても捨てちゃうだけですし」
宏光「んー・・・
なら、今度はAが
ちょっと待ってて」
宏光くんが私を置いて部屋に入ると
紙袋を持ってバルコニーに戻ってきた
宏光くんが
中身を取り出して
宏光「はい、手出して」
言われるまま
差し出した左手に
ピッタリとハマった手袋
右手もすぐに同じ
暖かさで包まれて
そして最後に
首に巻かれたストール
宏光「・・・どう？
これで少しはマシになったでしょ？」
A「これは・・・」
宏光「本当は結果聞いてから
って思ってたんだけどさ」
宏光「まー結果はどうであれ
これからは外に出て行く
機会も増えてくじゃん？
だからいいかなって」
A「・・・。」
宏光「・・・悪い
プレッシャーかける
つもりもなかったんだけど
あまりに冷たかったから」
A「いえ・・・
プレッシャーとかじゃなくて
本当にありがとうございます」
A「・・・私、いつも宏光くんから
色々もらってばかりですね」
宏光「そ？
それを言うなら逆に俺はいつも
美味しいご飯とかで
もてなしてもらってるし」
宏光「だから
どっちがって事もないでしょ
それにこれは
新しい生活のお祝いに
なればって思っただけだから」
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nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 返信遅くなりました汗マスオさんがいないとこの話成り立たないくらい超重要人物ですからね★ (2021年3月20日 22時) (
レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - マスオさんとのエピソードに感動！二人のやりとりはちぐはぐなようで息が合うようななんだか不思議とほんわかしながらよんでたんだけど。マスオーと叫びたくなった(笑) (2021年2月23日 8時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ★mmiioo★さん» 近かった分、離れた時は厄介ですね笑 色んな転機を迎える主人公乗り越えれますかねぇ。。。 (2021年2月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
★mmiioo★(プロフ) - 家どうするのって思ってたけど、やっぱり今までのようには住めないよね( ｡ﾟДﾟ｡) 宏光くん、マスオさん、大切な人がいなくなり主人公ちゃん、大丈夫かな。 (2021年1月29日 6時) (レス) id: 9bdd0af86e (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ともさん» ありがとうございます★申し訳ありません、全く余裕がない為リクエストにお応えすることが出来ません泣 (2020年12月19日 22時) (レス) id: a2a8f67449 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico
| 作成日時：2020年10月31日 21時
