Cinq-cent-quinze ページ34
『とにかく...もうすぐそっちまで着きますから』
‘‘「仕方ねーな!」’’
ちゃんと見てるからな!、と
念押しを受けて、ようやく電話が切れた
ただ...
「ちょっとアンタ、BLUEで手抜いてるってわけ?」
『いや、別に...』
やっぱりこうなった!
目の前のランタービさんの目が吊り上がる
どうしようか、と冷や汗をかいていると
「死神クンが全力出したら、
表の料理人、ぜーいんきえちゃいますよ〜!」
「...どういう事よ」
『バニーヘアーさん』
もう合格していた
バニーヘアーさんが割って入ってくれた
しかし
「たとえば〜、ほら!」
『あ、ちょっ!!』
調理台からファルチートの予備分を持って来ていたのか
僕が止める前に、先程噛み付いたやつに
箸を突っ込んでしまう
すると...
「...ひっ、うぁあああ!!!」
「逃げ出した....!?」
『....何やってんですか』
「ｸｽｸｽ、別にいいでしょ？
手を抜いた皿で、星つきの表の料理人
魂持ってっちゃうんだから」
ｸｽｸｽ、と笑うバニーヘアーさん
まぁ...多分こうなるとは思っていたんだけど、さ
皿で被害を出したいわけじゃないんだよ
ここには料理しに来たんだから
「わかりました〜?
死神クンは手を抜いてるわけじゃない
そうせざるを得ないんですよ
食われないくて良かったですねー?」
「...いいわもう、ほら次!」
ニコリ、と表の人達全員を煽るバニーヘアーさん
ランタービさんは第一の試練もわかっているからか
さっさと次の実食に移っていて
「ｸｽｸｽ...いい暴れっぷりだね〜」
『今のは暴れさせられた、っていうんですよ』
相変わらず
僕に対する周りの目が畏怖になっている
もうやっちゃったものは仕方ない、か
『まぁ...No.2の名前を落とさなかったって事で』
「さっすが右腕」
『やめてください』
あなた方、アサヒさんの事も担ぎ上げただけでしょう、と心の中でため息をついて、この先を見守る事にした
ーーーーーーーーーーーーーーーー
Tsukasa side
「なんだ.あのノワール」
「才波朝陽の他に...あんなのが!」
一つ星のシェフの出場者
精神的に攻撃したのか、皿を食わせる事で
追い出したサク・チェシタ
....いや、A
No.2ってことは
あのノワールって連中の中でも相当の腕なんだ
けれど
「手、抜かなきゃ
こっちで料理できなかったんだ....」
真面目なAの事
申し訳ないなって、きっと謝りながら
仕方なく全力を封印してるんだろうね
「俺なら...全力出してくれるかな」
Cinq-cent-seize→←Cinq-cent-quatorze
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男主」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (
レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼 | 作成日時：2021年10月27日 6時
