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Cinq-cent-douze ページ31

幸平の御膳
悪くはないと思う


しかし


『色は...ないかな』


今まで見てきた幸平の皿は
圧倒的というか、もう存在が溢れんばかりだった
それに比べると



『あの皿は...幸平以外でも作れてしまう』



その独自の色がないから
マイナス額なんだろう



「アンタの調理はただの‘‘足し算’’って事よ!」



すると


「そういう事さ」

「!」

「これは....!」


『!...全く』




突然現れた
後ろにいる司に
一気に意識を持っていかれた




「お口に合いますように」



コトリ、と置かれた皿


「デミグラスソースで味わう
ビーフ&チキンの競演、でございます」


「おお!、何という高級感」

「あれをコンビニ商品で!?
フランス料理店のメインとして出されても遜色ないビジュアルの美しさ」




『デミグラスソース、ワイン、生クリーム、マッシュルームのデュクセルあるな...
メインはチキンと牛肉の...パイ生地?』



何か包む前に練り込んだのか
バジルっぽい香りもしているような気がして


『もう...本当にさ...』



溢れんばかりの光じゃないか
だいぶ変わったんだなぁ...ホント

やっぱり、そんな司を見ていると
その光に照らされて、僕の影も濃くなるようで



『...っし、作るの決めた』




乗ってきた


ーーーーーーーーーーーーーーーー
Asahi side



「あれが、食材との対話か」



遠月学園元第一席
食卓の白騎士

表の希望の星



そして



‘‘『司は....強いですよ』’’



アイツが言う
強い料理人

出した皿は
まぁ、表にしちゃそれなりのモンで



今回の試練

そのままじゃ使えない食材達を
いかにプロの食材にグレードアップさせられるか



‘‘「その中から高級美食に
耐えうる要素だけを尖らせ

一切雑味を出さず調和させながら
活かしきった!

彼だからこそ
到達できた次元だわ…!!」’’



やっぱりな
幸平創真よりは
注意したほうがいいのかも知んねぇわ

Aの言う通り
遠月学園を第一席で卒業して
表じゃ雑誌に引っ張りだこ



‘‘「さぁ判定よ....プラス....
587ドル!!」’’

‘‘「「「う、うそぉおおー!!!」」」’’


「はは、さっすがじゃねーの」




だが




‘‘『...すごいね、さすが元第一席』’’

お前はさらに裏が加わってんだろ?

‘‘「....A」’’



「おい」




やっぱトップ君とかならバレると思ったわ
連隊食戟の時に散々見たしな、その異常は

今となっちゃ
お前の気持ちもすげーわかる
ただ



「悪いね、トップ君」

‘‘『Provarlo?』’’



止められるかな?

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blu (蒼)(プロフ) - 雑食の腐女子さん» 「あら、えりなばっかりじゃなくて私の出番もちゃんと見てってね」 (2021年11月1日 10時) (レス) id: 55c7ca7037 (このIDを非表示/違反報告)
雑食の腐女子 - とても面白かったです続き楽しみにしています (2021年10月28日 9時) (レス) @page3 id: 1927aaa4c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年10月27日 6時

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