Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

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「なんでだっけ…食堂閉鎖されちゃったの」

「さぁ？、俺は寮で聞いたから知らねー」

「確か…ローズハート寮長がシェフゴーストの数不足で倒れた、って言っていたような」

「はぁ？、ゴーストが倒れんの？」

「随分頼りないゴーストなんだゾ!」




少なくとも、今この学園の食事はそれぞれの寮と購買で賄われている




「でも…やっぱり人数多いから大変だよね」

「お前のとこはいーよなぁー…ツナ缶でどうにかなるんだからさ！」

「ふな゛!」




するとその時、
教室の一部が騒がしくなった




「おい、聞いたか！、食堂の件で明日寮長会議入ったらしいぞ！」

「マジ？、どこ情報!」

「スカラビアの寮長が話してたらしい」




寮長会議か…



「へぇー、どうやら解決しそうじゃん！」

「これでトレイ先輩の苦労も無くなるといいんだがな…」

「ようやくだね」

「やったんだゾ！」



それと、



オンボロ寮、って寮扱いじゃないの…?
連絡来てないんだけど



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Side you




『……、』




どうやら意識が落ちてしまっていたらしい
どこか横に寝かされているようで、カーテンを一枚隔てた向こう側からは複数人の大人の声が聞こえてくる




“・・・…だ！”

“・…長・・…”



『(さて…どうしようかな)』



まだ少し体の感覚が痺れている様子はあるけれど
頭に浮かぶのは…




“「A!!」”



大事な弟の顔






『(幸い荷物はノワールの方のナイフケースだけだし……窓があるのか、太陽の光も差し込んでくる)』




アサヒさんが良く言ってたっけ…


“「とりあえず、閉じ込められたらまず外に出ろ！」”


ってね。





『(あとは相手か…)』




僕に攻撃紛いな事をしてきた不審者の声はするし、少なくとも全員男性の3〜4人くらいの気配もする


そんな風に考えていたら




「…ﾊｧ、ならしばらく様子見てますから」

「学園長…少しお話が…」




だんだん声が近づいてきて、
悠長に考えてる場合じゃなくなってしまった




『(仕方ない…)』




逃げよう







ｰｼｬｰ…

「!!!…何だと!」

『…っ!』



ｰﾊﾞｯ、



ｰﾊﾟﾘｰﾝ!!!






「待て!!」






相手がカーテンを開けた不意打ちを狙って
窓を蹴破って、外に走り出した




それにしても…




かなり広い土地に、僕の身体には珍しく感じる気候
日本じゃあまり見かけない西洋の城っぽい校舎


おまけに…





『白黒の毛皮っぽいコートって…随分先生らしくないな』





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