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『キミは…ポムフィオーレ寮だね』
「oui!]
「ウチの副寮長よ、それより少し時間構わないかしら?」
頼みたい事があるの、とヴィル君
『うーん…』
なるべく時間を取ってあげたいとは思うんだけど
今は夕食時間の真っ最中
これ以上サボると、そろそろゴーストたちに申し訳なくなりそうだ
どうしようか、と考えていると
『ちょっと湯気とか騒がしくてもいい?』
「構わないわ」
『そっちの彼も?』
「moi aussi(勿論)」
『よし、じゃあ片手間みたいに見えちゃうかもしれないけど…
調理しながら話を聞くよ』
ごめんね、と一言断りを入れてから
ポムフィオーレの二人を調理室に招き入れた
ーーー
「おや、招き入れたんだね〜」
『すみません、お邪魔はしませんから』
「それよりクリームパスタ切れたぞ」
『わお…すぐ作ります』
ゴーストたちもきっちり礼儀正しいヴィル君達を見たからなのか
許可をくれたので少し離れた所に椅子をだす
『ごめんね、調理しながらでもちゃんと聞くから』
「こちらこそごめんなさいね、よかったら見学してもいいかしら」
『構わないよ、あまり優雅とかそういう所からはかけ離れてるけど』
「押しかけておいてそんな失礼な事は言わないわ」
「噂の彼の手際を見れるとは光栄だね」
火にかけたフライパンに急いでニンニク、マッシュルーム、コリアンダーなどのスパイスを火にかけつつ話を聞いてみた
『それで…僕の所に来たって事はなにか食に関係することだよね』
「ええ、仕事の関係で…食事制限をしようと思うのよ」
『なるほど…確かにそれは大事な問題だ』
つまりはこういう事か
今大食堂に出している食事は一般の食べ盛りの学生向けに作られたもの
勿論栄養などは考えているけれど
どうしても食事制限とかしなきゃいけない人にとっては
現状いまのメニューは重いってことになる
なら…
『わかった、明日から専用のメニューも増やすよ』
ヴィル君専用にというわけにはいかないので
器とかを区別させておけば分かりやすいかな
『具体的に避けるべきものとか、最終的にどうしたいとか…色々教えてね』
「ええ勿論、本当に助かるわ、Aさん」
『ちなみに今日の夕食メニュー何か食べた?』
「…」
少し黙り込んでしまうヴィル君に対して
「それでお願いしにきたのさ、roi de cafétéria」
隣の副寮長の彼が声をあげた
もしかして…
『二人とも、今日この後時間ある?』
「ええ」「勿論さ」
『せっかくだし、今日は僕が作るよ』
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 『Benvenuto nel mio mondo(僕の世界へようこそ)…ってこれは怒られるか…あはは』 (2021年1月8日 21時) (レス) id: a91d8e524c (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 黒翔君のシリーズ?大好きです!これからもがんばってください! (2021年1月7日 17時) (レス) id: f025ecfe59 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» 『ありがとう…楽しんでもらえると嬉しいな、farò del mio meglio(頑張るね)』 (2020年12月29日 10時) (レス) id: 2e5206d1d6 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - 初見からなんですけど、素敵な作品ですね!!応援してます( ゚Д゚)ゞ (2020年12月26日 16時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 悠羽さん» 『あれ、君もこっち来ちゃったの?…戻った時、一緒にあの人に怒られようね…笑』 (2020年11月18日 5時) (レス) id: 2e5206d1d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 | 作成日時:2020年11月12日 8時