Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・ ページ39

『いやー、一応此処の大人扱いだからさ、
生徒のサボりを見過ごすと僕が後で怒られるんだ』

「…ﾁｯ、テメェ…あの時のメシ炊き野郎か」

『わお、とんでもない渾名考えるね君』



料理人が聞いたらキレそうだ



『一応名前伝えとく…A・黒翔です
君は確か…サバナクローの寮長だろ』

「あァ」




まるで早くどっか行けと言わんばかりにこちらを注視してくる。
…そんなビビらせたかな？



すると、




「レオナさーん!…て誰ッスかアンタ!」

『あ、どーも』

「…ﾁｯ、うるせぇのが増えた」

『シンプルに失礼だな』


僕うるさくしてないし

その場に同じ黄色のベストを着た生徒がもう1人現れたと思ったら、




『手際の早い子だ』

「へ？…オレの事ッスか？」

『昨日の朝、めちゃくちゃ手早いの見てたからさ』


…正直手伝い頼みたいと何度思ったか


「シシシッ!、値段次第じゃアルバイトするッスよ」

『あー、口にしてた』

「バッチリ聞こえたんで！」



多分この子器用になんでもできるタイプだな
金の匂いに興味を持ったのか、どんな仕事ッスか？と聞いてくる




『此処の生徒の食欲をある程度まで抑える仕事』

「食欲…って事はアンタ、新しく学食に来た人！？」

『YES、そこのレオナ君から聞いてない？』

「もう作る必要ねぇとしか言われなかったんで」

『義務果たしなよ寮長』

「…るせぇ」




オクタヴィネルのフロイド君もなかなか気分屋だったけど、こっちのレオナ君は…なんというか、動く時はあるんだろうか、なんて考えてしまう




『君らの寮が肉肉言いまくるから計算大変なんだけど』

「それがテメェの義務だろうが」

「シシシッ、食堂再開してから学食に行くウチの寮生増えたッスからね〜」

『…生肉投げてやろうか』


どうやらケイト君とトレイ君が言ってた肉料理の件は本当だったらしい

やっぱ香りはすごいね、アキラ




『ま、とりあえずこれで僕が怒られるのは回避出来たからもういいや』

「結局何しに来たんだテメェは…」

『え？、校内で迷子になんないように散歩』

「30マドルで案内するッスよ〜」

『生徒サボらせると僕がクルーウェル先生に怒られるからパース』




そろそろ戻ろうと彼らに背を向けると、
後ろの方から「値段相談待ってるッスよー！」なんて声が聞こえてきた





『さ、昼は何作ろうか』



ーーーーーーーーーー
Leona side


「行っちゃったッスねー、」


結局何だったのか、と俺にまで聞いてくるラギー
途中からコイツが来て雰囲気が流されそうになったが


“『流石ライオン』”




「…ﾁｯ」

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