Le rêve de Mort【t.w.s.t.×食戟のソーマ】

・* ページ18

『質問があるなら、僕本人へどうぞ？』


口を押さえた事で黙ってくれたユウさんの口から手を離す


危なかった…;;

学生時代の司との食戟で、僕の味覚障害の件は世間にも知れ渡ってる
あの時の取材はそんな事も気にせず話していたから、＝僕の弱み丸わかり

本来なら問題はないんだろうけど…
此方ばかり情報を渡すのは少し怖いし、多分得策じゃない



すると、あの眼鏡の子は



「でしたら、今後お時間ある時に伺いますね」

『…機会があるといいね』


なんて、テンプレな“貼り付けた笑み”を見せた
そして、これに反応したのが…



「おや、これで2票目ですね！」




この学園長…って、2票目？



『1票目は…？』

「サバナクロー寮…A君にわかりやすくいうと黄色の寮…のレオナ・キングスカラー君は
「肉喰えるならいい」とさっさと帰ってしまったので」




それ、okか…？



するとヴィル君が、



「と言いつつもあの男、ペロリと平らげて行ったから安心するといいわ、Aさん」

『あ、うん』



レオナ君？に出したのが実は一番簡単で、Spießbraten(シュピースブラーテン)
焼いた豚肉を玉ねぎと一緒にパンに挟むサンドイッチの一種って感じかな


すると



「あと…2票じゃなくて、3票よ……というより、反対する奴の方がいないんじゃないかしら」




と、その声に各自意義なし、という声が上がる



「俺カレー嫌いだけどジャミルすげーうまそうに食ってたからな！」

とか

「食べれればなんでもいい、それより早く帰りたい」

とか

「ヴィル先輩の意見に異論はありません」

とか




…とりあえず嫌いな物出しちゃったカリム君には後で謝るとして、




「これで異論はありませんねA君!」




勝ち誇った学園長に、



『はいはい…残りの寮にも皿持ってくるんで、学園長はこれ食べてて下さい、』




と、麻婆豆腐を渡した後



『全部で寮は7つと聞いていたんだけど…もしかして違う？』



ユウさんに聞く



すると



「あ、私魔法使えないので…オンボロ寮に…」




そう返すユウさんをみていると、何となく把握できた

ここの生徒は皆魔法が使える前提、
魔法が使えないという事は従来の寮には入れられない
つまりは住居兼、名目状寮って事か…



『じゃあユウさん、食の好みはある？』

「いえ、特には！」



うん、行けそうだ



『おっけ、今から作るから…20分もらうね』

「は、はい！」




後ろで涙目になってる学園長を残しつつ、調理室へと戻る


え、何で涙目って？


『久我君の香辛料少し残ってた』


かなりの激辛なんだ、アレ

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す