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一通りサーブし終えたから、感想を聞きに食堂に戻ると…
『あれ…、あの黄色いベストの生徒は?』
「彼ならもう結果を伝えて帰りましたよ!、A君」
『やけにニッコニコしてますね…学園長』
すでに人の少なくなった食堂と、
うすら寒い笑顔でこっちを見る学園長
すると…
「ねぇ、貴方」
『はい?』
「コレ、説明してもらえるかしら?」
『あぁ、良いですよ』
顔の整った生徒が話しかけて来た
『貴方のは、Involtini di prosciutto in gelatina(ハムとピクルスのゼリー寄せ)、
今回はトマトのピクルスをつかって、マヨネーズは無しに。輝石の国、と聞いたので…トマトをなるべく宝石に見立て、少しだけオリーブオイル…油使わせてもらいました』
すみません、と謝るとポカンとする子
「驚いた…どうしてそこまで」
『え?…あぁ、芸能活動していると伺ったので、
トマトのリコピンは、今まで少し大変だったであろう食生活の改善を促すのに効果的、
美意識高い方なら、当然でしょ』
「…そう、フッ」
実は昨日、クルーウェル先生にこの学校の事を聞いた時、おまけだ、とか言って少しだけ予備知識を教えてもらったのが功を奏したようで
目の前の子は綺麗に笑って
「この料理、マジカメにあげて良いかしら?」
『(マジカメ…?)…どうぞ?』
「ありがとう、アタシはヴィル・シェーンハイト」
『A・黒翔です』
と言ってくれたから、満足はしてもらえたらしい
すると、
「もしかしてA君、一晩でこの品々を考えついたんですか?」
横から学園長が話を振って来た
『そうですけど?』
10品程度は日常茶飯事、
遠月の研鑽、舐めないで欲しいな
『まぁ、今日はサーブの人数が少なかったので相手の生徒さん達に合わせて作りましたけど』
「なんとまぁ」
手をあごに当てて考え込む学園長を放っておいて、
それぞれに説明をしていく
ハートの女王の法律…だったっけ、
全然知らないけど、地雷踏み抜くのが怖かったから…Budino alle erbe(ハーブプリン)
2メートル近い子が今朝作っていた料理はキノコで、
…ヴィル君のとこと同じでカロリー気にしてるのかな、と思ったから…Zuppa di Duxelles funghi(きのこのデュクセルスープ)
さっきのジャミル君とカリム君に出したのは
汐見ゼミのスパイス知識をフルに活かしたcurry(カレー)
髪の毛が青く燃えてる子がロボットの寮だと思ったから、手軽に食べられるように以前作ったBach di dama(バーチ・ディ・ダーマ)にしてしまった
その時、ふと気づく
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blu (蒼)(プロフ) - ぷるさん» 『Benvenuto nel mio mondo(僕の世界へようこそ)…ってこれは怒られるか…あはは』 (2021年1月8日 21時) (レス) id: a91d8e524c (このIDを非表示/違反報告)
ぷる - 黒翔君のシリーズ?大好きです!これからもがんばってください! (2021年1月7日 17時) (レス) id: f025ecfe59 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - ネコマタさんのちょびひげさん» 『ありがとう…楽しんでもらえると嬉しいな、farò del mio meglio(頑張るね)』 (2020年12月29日 10時) (レス) id: 2e5206d1d6 (このIDを非表示/違反報告)
ネコマタさんのちょびひげ - 初見からなんですけど、素敵な作品ですね!!応援してます( ゚Д゚)ゞ (2020年12月26日 16時) (レス) id: d3a88c7d37 (このIDを非表示/違反報告)
blu (蒼)(プロフ) - 悠羽さん» 『あれ、君もこっち来ちゃったの?…戻った時、一緒にあの人に怒られようね…笑』 (2020年11月18日 5時) (レス) id: 2e5206d1d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蒼 | 作成日時:2020年11月12日 8時