その2 ページ27
『わざわざ悪い。お前のそういう所がむさくるしくてキライだと言いたかったんだ』
満点の笑顔で言い切るランカ
サカズキは、ｽﾝｯと顔を真顔にすると
口角を上げて帽子を目深に被り直す
赤「…構わん、ランカ。お前さんがワシをどう思ちょろうが…お前の髪の毛1本から爪の先まで肉体は勿論、いかなる悪を前にしても決して揺るがぬ強い魂までワシは愛し抜くと誓うとるでのぉ」
重々しい愛の言葉に
カイトが真顔になる
「…いや、重たすぎでしょう」
『…サカズキ、お前のことはキライじゃない。好きだぞ』
赤「ワシは愛しちょるぞ、ランカ」
『…すまん！！』
珍しく謝ったランカは
カイトを抱えてその場を立ち去るのだったー
『逃げにゃ、ヤラれると思った…』
「賢明な判断です」
ーマグマオヤジは揶揄うなー
そして、次のお題
"クザンにパイ投げ"を実行すべく
パイ片手に執務室へ向かうランカ
ちなみに、カイトはセンゴクに呼び出され不在だった
執務室へ入ると
ベットでガッツリ昼寝をするクザン
ランカは気配を消して、ゆっくり近付く
耳元へ口を持って行って、優しく囁いたー
『後3秒で起きなきゃ、海に突き落とすぞ』
青「っえ！？」
クザンが起き上がろうとしたその時ー
パァァァァァァンっ！！！
派手な音を立ててクザンの顔面にパイを叩きつけるランカ
クザンは息付く暇もなく
ベットに逆戻りするのだったー
「…あれ？パイ投げ終わったんですか？」
『あぁ…流石に後で謝ってやろう』
「？」
後日、やり過ぎたお返しと言うことで
クザンの頼みで二人きりでデートする事になるのだが
今は気絶したクザンにしずかに手を合わせるカイトなのだったー
最後の依頼を完遂すべく
カイトを後ろに乗せて
愛船で白ひげの船にやってきたランカ
「貴女の行動力、ほんと尊敬しますわ…」
半分呆れ口調でそう言うカイトをほおって置いて
ランカは船へと飛び移ったー
カツン…独特の靴音が甲板に響き
話をしていたのか、こちらをぽかんと見つめるサッチとマルコが目に入る
サ「ーっえ…」
『サッチ！』
ランカは名前を呼ぶとー
ドンっ！と後ろの壁に少し強くサッチを押し付けた
その動作に息を呑むサッチと
固まるマルコ達
ランカはゆっくりとサッチに顔を近づけるー
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椿姫 - どうもこんにちは！とても面白いですね！更新頑張ってください。楽しみです！ (2019年7月25日 17時) (
レス) id: 2e1c06edf3 (このIDを非表示/違反報告)
ふー(プロフ) - はじめまして！とても面白くて女性なのにすごくかっこよく読んでて楽しかったです。次の更新楽しみに待ってます。無理せず頑張ってください。 (2019年7月13日 17時) (レス) id: fcf02ffa3b (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 乱さん» コメントありがとうございます！返信遅くなりすみません…もうすぐ本編更新予定なので暫しお待ちくださいまし……！ (2019年6月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
乱(プロフ) - このお話とても大好きです！何度も読み返してしまいます笑 更新楽しみにしています！無理せず頑張って下さい！！ (2019年5月31日 11時) (レス) id: 9c157805a6 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとうございます！『最近暖かくなったとはいえ、女が軽率に脱ぐもんじゃねぇぜ。勘違いした野郎の目に晒させたくねぇんだ(正義のコートファサ…)』 (2019年5月1日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年3月4日 22時
