その2 ページ6
『砂時計をよく見ると、砂が偏ってない方に薄っすら星型の溝がある。これをなぞって無かったから、いくら回しても落ちなかったんだろうよ』
「でも…そんな簡単に過去になんて行けますかね？」
『この海でそんな疑問を持つのは、野暮ってもんじゃねぇか？カイト』
なんでもありな言い方に
呆れるカイト
「まぁ、謎が解けて良かったですね。変になぞらなければそれが作動する事も無いみたいだし…」
カイトの言葉に、不思議そうにするランカ
『何言ってんだ？これは明日にでも使うぞ』
「…は！？」
『丁度退屈してたところだ。暇潰しには最適だろ』
「いやいやいやいや！あんた分かってるんですか！？万一それが本物なら！過去にいくんですよ！？」
ランカに詰め寄るカイト
そんな彼の焦りを面白そうに笑うランカは
手の中にある砂時計を指で弄ぶ
『良いじゃねぇか。過去に行けるなんて…願ったり叶ったりだ』
切望した様なランカの声に
カイトはふと疑問が浮かぶ
「…過去に後悔なんてそう残して無さそうな貴女が、過去に戻りたい理由なんてあります？」
『決まってんだろ』
カンッ…机に砂時計を置くランカ
その顔は、どこか光悦としていた
『もし、あの海賊王の生きる時代に行けたなら…叶わなかった海賊王との戦いが出来るだろうが！俺の器が満たされるかもしれねぇだろ』
ランカの答えに
天を仰ぐカイト
「…そういえば、アンタはそういう人でしたね…」
『軽い準備だけしておけ、明日試すぞ』
「それで過去に戻って…戻れないとか無いですよね？」
『さぁな…過去に戻っても、砂が落ちれば元どおり…砂時計を動かした瞬間に戻るって事じゃねぇのか？』
「不安にならざるおえないほどの情報不足…っ！！」
orzポーズを取って悲壮感にくれている間に
ランカはトンタッタ達を呼びつけて不在になるかもしれないことを説明する
そして、トンタッタ代表のルルに
ランカのビブルカードの切れ端を託した
『万一、これが燃え尽きたら…各々好きに生きろ。良いな』
船長命令となれば、頷くしか無いトンタッタ達
こうして、カイト曰く不安しかない
時空旅行が決まってしまったのだったー
140.『必ず、過去にいく』→←139.『俺の器を満たしてくれるかもな』
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匿名希望 - 面白すぎます、、一気読みしました!!更新待ってます✨ (2022年11月4日 7時) (
レス) id: 6b03f57d4e (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 読んでいてしあわせな作品に出会えて本当に嬉しいです！更新していただけるのを待っています！作品も作者様も大好きです！1年ほど経っていてもう更新はないのかもしれませんがうらつくの中の私の好きな作品の一位はこれです (2022年1月7日 0時) (レス) id: 76859479df (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - ここまでイッキ読みしたんですが､最高です！神作ですね！作者さんのお暇があれば､無理せず更新して欲しいです！楽しみにしてます！ (2021年10月19日 17時) (レス) @page36 id: e5f0832439 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 続きが気になりすぎて夜しか眠れません(快眠)いつでも待ってます！これからも楽しみにしてます！無理せず出来る時に更新してください＼(^o^)／ (2021年9月14日 21時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨 - 連載初期から読んでて久しぶりに一気見しました…！何回も貴方様の作品に助けられました…！！また戻ってきてくれたら嬉しいです…、応援しています！ (2021年8月18日 8時) (レス) id: fcafa2f1ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年10月16日 23時
