その2 ページ20
ランカは、そんな2人の腕を引いて
ギュッと 強く抱きしめる
「「ーっ」」
『…お前達は、俺の自慢の弟子だ。だからこそ、ここで諦めさせるわけにはいかねぇんだ』
ロ「っじゃあ…」
『でも、俺達にも期限があってな…お前達とは一緒には行けねぇんだ』
ド「…嫌だ、もう…無くすのは…嫌だ…!」
涙で顔をぐしゃぐしゃにさせるロシナンテ
嫌だ嫌だと縋り付くドフラミンゴ
ランカは、残酷だと分かっていたが
優しく2人に囁いた
『…ドフィ、ロシィ…約束しよう。次会えたら…目一杯抱きしめると』
ロ「!!…ほん、とう…?」
『俺が嘘ついた事あったか?』
ド「!…ない…約束だ…!!」
『あぁ。だから、お互い必ず生き残ろう…また会えたその時は、俺も、カイトもお前達と笑顔で抱きしめ合おう。なぁ?』
「は、はいっ!」
カイトも、強く頷くと
ランカの約束が効いたのか、泣き止むロシナンテ
ランカは2人を裏口に誘導する
『良いか、何があっても、保護されるまでは後ろを振り返るな。また必ず会おう』
「転けないようにね、ロシィ君。無理しないようにね、ドフィ君」
街の人間に見つからないように
周りに気をつけるランカとカイト
2人は目を合わせると、ランカ達に笑う
ロ「必ず、会おう」
ド「俺ら、待ってるから」
その笑顔を最後に、2人は港へと走り出す
ランカとカイトはそれを見つめるのだった
「…さて、あの子達は無事だとして…どうします?」
『予定通り、街の人間を引き寄せて死ぬ』
「ファッ?」
ランカも腰のポーチに荷物を纏めると
最後にあの砂時計を仕舞い込む
『時間も僅かだ。急ぐぞ。カイト』
「せめて作戦くらい説明してくださいよ〜!」
ランカの無茶振りに悲鳴をあげながら
カイトも急いで準備をするのだった
ホーミング聖を、ひっそりと妻の隣の墓に埋めると
村人にバレないように隠しておく
『ふう…頭はねぇが…自業自得だ。勘弁しろ』
「それにしても、良いんですか?ドフラミンゴさん天竜人になっちゃうかもしれませんよ?」
『それはありえねぇ。プライドの高すぎるあいつらに、一度それらを捨てたやつにかける慈悲なんて存在しねぇよ』
そうこうしているうちに、家の扉が強く叩かれる
ランカは、ニヤリと笑う
『さて…付いて来いよ、カイト!』
「無茶振りがすぎる!!」
ランカは思い切り家の扉を蹴り破るのだったー
148.それではさよなら間抜け諸君→←147.次会うのは未来?
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匿名希望 - 面白すぎます、、一気読みしました!!更新待ってます✨ (2022年11月4日 7時) (レス) id: 6b03f57d4e (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 読んでいてしあわせな作品に出会えて本当に嬉しいです!更新していただけるのを待っています!作品も作者様も大好きです!1年ほど経っていてもう更新はないのかもしれませんがうらつくの中の私の好きな作品の一位はこれです (2022年1月7日 0時) (レス) id: 76859479df (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - ここまでイッキ読みしたんですが、最高です!神作ですね!作者さんのお暇があれば、無理せず更新して欲しいです!楽しみにしてます! (2021年10月19日 17時) (レス) @page36 id: e5f0832439 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ - 続きが気になりすぎて夜しか眠れません(快眠)いつでも待ってます!これからも楽しみにしてます!無理せず出来る時に更新してください\(^o^)/ (2021年9月14日 21時) (レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨 - 連載初期から読んでて久しぶりに一気見しました…!何回も貴方様の作品に助けられました…!!また戻ってきてくれたら嬉しいです…、応援しています! (2021年8月18日 8時) (レス) id: fcafa2f1ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2019年10月16日 23時