【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】part2

23.可愛い子には一人暮らし ページ9

優「やあ、久しぶりだね！ランカくん」

『……はぁ』

お昼前の時間

にこやかな笑顔と共に訪問してきた隣人に

ランカは気のない返事を返しつつ
中へと引き入れるのだった





紅茶を準備すると
嬉しそうに優作はそれを受け取る

優「君の紅茶は、とても美味しいね」

『そりゃどうも…それで？なにか御用でしょうか？』

用件を急かすランカに優作は紅茶を置いて話し始める


優「実は、私と妻で渡米しようと思っていてね。ロスへ行くんだ」

『ほぉー、ん？妻と…息子さんは置いていくのか？』

優「来年には息子も高校生だ。我が家の方針は"放任"だからね。息子が日本に居たいと言っていたから残していく事にしたのさ」


『…それで、何かあったら隣人の俺に頼む為に来たのか』

優「流石、察しのいいのは助かるよ」

『自由奔放だな、あんた…子供置いてってなんとも思わねぇのか？』

優「…1人にするのは、とも考えるが…私の息子だ。きっと上手くやれるさ」

自信ありげに笑う優作に

ランカは目を細めてため息を零す


『…俺は、あんたの息子さんが助けを求めない限りは手は出さねぇぞ』

優「それで構わないさ…有難う、ランカ君」


用件が済んだのか
程なくして優作はあっさり帰っていったー





あの後、自室部屋にてヒロキと話すランカ


『…ヒロキ君、君は寂しいと思った事はあるかい？』

ヒ「"今の現状をですか？"」

『あぁ』

ヒ「"…研究もしているので、孤独は感じていませんね。貴女とこうして話すのも楽しいですから"」

ヒロキの答えに、思考を巡らせるランカ


『…天才的頭脳を持つ少年…彼から周りの人間を奪っていけば…どんな人格に育てられるかな？』

ヒ「"…ランカさん？"」

『冗談だ、ヒロキ君。それに彼は既に多くの人間に愛されている…やはり、彼をサポートするしか解決策はねぇか』

ヒ「"そう急がなくとも良いのでは？"」

『だな、ヒロキ君もあまり根を詰めすぎるなよ』

ヒ「"ー…有難うございます"」

通信を終えると、資料を手に取るランカ

『…さてさて、とりあえずは組織の仕事を片付けるとするか』

そう言って、ランカは部屋をあとにする

資料には、裏カジノについての情報がビッシリと書かれていた


NEXT コナンズ ヒーント！

"カードゲーム"

『次回は遂にあの3人と最終任務？』

「コードネームが貰えるって意味ですよね！？」

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