43.あまりにもお粗末 ページ42
『これ以上無駄話に付き合う暇はない。目暮警部』
目「っ!?」
『その毒物、貴方は手袋をして触れた訳ですね?つまりカイトくんが犯人なら指紋は彼のものしか付いていない』
目「そ、そうなるな…」
『では、指紋鑑定しましょう?もしも彼の指紋が付いておらず…他の誰かの指紋が付いていればその人物が犯人となるのだから』
その言葉に、青くなるのは山田美波だ
山「あっ…私の指紋は入りませんよね…?」
高「いえ、ここにいる人物の指紋も取らせて頂きます」
山「あ、あのっ、私…触っちゃったかも…間違えて、彼の鞄に触れたから…」
「え?山田さん、1度も僕たちの席の近くに来ていないじゃ無いですか?」
どんどん詰め寄られる山田美波
ランカはその聞き苦しい言い訳にため息を吐き出した
『ここまでお粗末な計画を立てておいて、逃げられると思っているのかしら?』
山「な…」
『貴女と被害者の繋がりなんて、少し時間があれば警察がすぐに調べるわ。証拠はこの毒物の小瓶の指紋で取れるし…貴女が言い争っていたかどうかは、監視カメラで確認できる…さて?次はどんな言い訳を並べる訳?』
「(ひぃぇぇ〜、めちゃくちゃ怒ってる〜)」
美人が怒ると迫力あるなぁ…
などとカイトが現実逃避すると
ギリリと唇をかみしめた山田美波は
毒物を指差す
山「いいわ!仮に、私が犯人だとして!その毒物をどうやってカップに入れたって言うの!?幾ら濃いコーヒーでも誤魔化せないくらいの色味をしていたわ!」
『………』
ランカは、少しだけ黙り込むと
鑑識の1人から何かを受け取る
それは、大きめのサングラスに見えるメガネだ
『…これは、被害者の側に落ちていた眼鏡よ。貴女、目の前にいたのだから覚えているわよね?』
山「っ、それが何よ…」
『私、こういう特殊加工をしている眼鏡が好きなの。だから凄く見覚えある加工をされていて思わず拾ってしまったんだけど…』
そう言って、ランカはニヤリと笑う
『ー被害者、色盲症だったのね?』
山「ーっ!!?」
ランカの言葉に、首を傾げたのはカイトだ
「色盲症?」
『簡単に言えば、色の判別が可笑しくなる症状だ。全部モノクロにしか見えない人から、ある一色だけ識別できない人など…千差万別、症状の重い軽いもある』
そして、眼鏡を少しかかげる
『そして、それらをこういうもので補う人も少なくはない』
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翡翠(プロフ) - 楽しみにしてます。更新再開嬉しいです。頑張ってください (2020年5月23日 8時) (レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 最近,どの作品も更新されてなくて心配しました。テニプリの作品も更新頑張ってください^ - ^ (2020年5月23日 1時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ニコさん» 夜も眠れない状態までお待たせしてすみません!また週一ですが更新安定はするかと…!これからも寝る合間に読む程度にお楽しみ下さい…! (2020年3月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 続きが気になって夜も寝られません (2020年3月23日 13時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。更新がんばってください (2020年3月17日 20時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カナタ | 作成日時:2019年6月10日 23時