22.女神は空から現れる ページ5
組織に3人の幹部候補が入ってきて、はや1年半ちょっと過ぎた
ランカも25歳になり、カイトは無事警察官となり新人らしく現場でビシバシ扱かれる日々を送っているそうで
家に帰ってくるとヘトヘトな姿がよく見られた
「体力を抑えて訓練…逆に辛い」
と弱音を吐いていたが知るところではない
そんな日々を過ごしていたある日
萩原から相談したいとメールが届いたー
いつものカフェにたどり着くランカ
先に来ていた萩原の顔はどことなく元気がない
『…研二、待たせたな』
萩「っランカ!…今来たところ」
席に着くと、珈琲を注文する
それが届いた頃萩原は口を重そうにゆっくり開いた
萩「…実は、松田のことなんだけど…」
『あぁ、陣平か。最近ほとんど会ってないな…』
萩「そう、あいつ俺よりあの時の事件抱え込んでるらしくて…あれから4年経ってるだろ?」
『お前達と出会ってもうそんなに経ったのか…』
少しだけ目を細めると、萩原は俯く
萩「あいつ、最近になって犯人の足取りが見えたって…冷静になれって強行犯係に移動になったんだよ。事件解決させたら戻ってくるって言ってたけど…正直、なんか不安なんだ」
珈琲を1口飲むと、ランカはふっと微笑む
『…随分親友想いなんだな、研二』
萩「そりゃ!…俺も、1回死にかけてるから…松田にはそんな思いして欲しくないんだよ」
『分かった、俺からも陣平には一言言っておこう…"死に急ぎ野郎2号になりたいか?"ってな』
萩「ランカさん、冗談キツイ…!」
その言葉で、漸く笑う萩原
ランカはここまで心配させるもう1人の友人に心の中で溜息を零したのだったー
悪い予感というのは当たるもので
ランカは後日の朝
遊園地にて爆弾が仕掛けられたとニュースが大々的に流れ
身支度も程々に外へと走り出したのだー
ランカは車に乗り込むと、萩原に電話をかける
萩「"っランカ!松田が…!''」
「ニュースで見た、やはりあの場に居るのか…研二!お前はもうひとつの爆弾を探せ!恐らくお前を殺そうとした爆弾犯と同一人物だろう、どこか別の場所にも仕掛けてるはずだ!」
萩「"分かった!…ランカさんは…"」
『…俺は、死にたがり野郎2号の横っ面はっ倒してくる!』
萩「"ー!…うん、思いっきりぶん殴ってきて!"」
そこで通話を切ると
ランカは車で観覧車のある場所へと向かっていくのだったー
1052人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翡翠(プロフ) - 楽しみにしてます。更新再開嬉しいです。頑張ってください (2020年5月23日 8時) (レス) id: 3260124100 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 最近,どの作品も更新されてなくて心配しました。テニプリの作品も更新頑張ってください^ - ^ (2020年5月23日 1時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ニコさん» 夜も眠れない状態までお待たせしてすみません!また週一ですが更新安定はするかと…!これからも寝る合間に読む程度にお楽しみ下さい…! (2020年3月27日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 続きが気になって夜も寝られません (2020年3月23日 13時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
ニコ - 面白かったです。更新がんばってください (2020年3月17日 20時) (レス) id: 40dba85962 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カナタ | 作成日時:2019年6月10日 23時