【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】part2

35.最後の役者も出揃った ページ31

バ「なっ！！？」

ラ「…してやられたか…」


驚くバーボンと、苦虫を噛み潰したような顔をするライ

アレクは部屋を一巡した後、出入り口へと向かう

バ「アレク！？どこへ」

『決まってんだろ、アレは俺のもんだ。大泥棒から取り返しに行く』

そう言って先を行くアレクについていく2人なのだった





バ「あてはあるのですか？アレク」

『あても何も、俺は元々ビックジュエルをそう易々と渡してもらえるなんて思ってねぇよ』

ラ「…だから、あんなむき出しに…」

ライは気がついたのか、納得した様に頷く

バ「どういう事ですか？」

『俺らが勝った後、参加者が誰も居なかっただろ？どうせ負けたら口封じされてしまいだったんだろ。それがロイが絶対負けない理由だ。負けないじゃなく負けたことををなかった事にする…だがな』


話しながら説明するアレク

そして唯一の出口へと繋がる部屋へと入る


そこには、あの支配人とそれを止めようとするスコッチの姿が見えた


『でかした、スコッチ！そいつ死んでも離すな！』

ス「っおう！」

「げっ！？…とっつぁんみたいな執念だな」


カツーン…独特の靴音を響かせ、アレクは男の前に立つ



『さて…怪盗は釣れなかったが、世紀の大泥棒は釣れたわけだ。いい加減顔を見せてくれよ…怪盗 ルパン3世』


アレクの言葉に、男は目を見開いた後

楽しそうに笑う


ル「アッヒャッヒャ！…随分な評価だな？俺が？ルパン3世？」

アレクは男の顔を掴むと

目の前に近づける


『生憎だが、俺は表情の変化に少し詳しくてな。お前は支配人だから表情を変えねぇから判別が遅れたが…肌のシワが無さすぎるんだよ。第一お前の様な男は支配人には居なかった筈だ』


ル「…全部調査済みってわけね〜？」

『こちらにも、優秀なブレーンがいてね』


アレクが掴んだからか、手を離すスコッチ

バーボンとライはスコッチを見やる

バ「何でここに？」

ス「アレクに耳打ちされた時、言われたんだ」


ー『今すぐ部屋から出て非常口のある部屋に待機していろ』ー


ス「それで、1人だけ出て行こうとしてたから怪しいと思ってひっ捕まえたんだよ」

『想定内だったのは、どちらかな？』

ル「…クックック…」

低く笑った男は

ゆっくりと顔に手をかけ、勢いよくマスクを剥ぎ取ったのだったー

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