【名探偵コナン】ドS資産家は暴かれない【逆ハー】

その5 ページ6

『カイト、お前目的はハッキリしているが、何から始めればいいか分からねぇ任務に着く時、まず何をする？』

「へ？…そりゃあ、情報集めですね。何も知らずに闇雲に動く事なんてありえません」

「そうだな。それが表の任務か裏の任務か分からねぇ時は？」

「時間はかかりますが、両方調べますね。それによって任務のやり方も変わりますし…」

厚めの封筒を見つけたカイトは
開けずにランカの方に向き直る

『やるじゃねぇか。その通りだ。だが時間がどれくらいあるか不明なこの状況では、表と裏それぞれ1から洗うのは至難の業だ…じゃあ、どうするのが効率がいいか。答えは簡単だ』

足を組んだランカは
楽しそうに嗤いながら目を細める

『表と裏…同時に進めりゃいい。俺はこの黒の組織に潜入する。てめぇは表の職種につけ…俺らのような悪を罰する仕事だとなおいいな』

「え、ちょ、ちょっと！？アンタ正気ですか！？壊滅を願われてるって事はまともな組織では無いですよ！？」

『じゃあてめぇが行くのか？馬鹿か？』

「いや、でも僕もやるときゃやります！」

ふんふん！と鼻息荒くするカイトに呆れたように笑うランカ

『アホ犬。てめぇはどっからどう見ても善人面してんだろ。無理だ』

「辛辣過ぎる評価！褒められてる気がしない！」

カイトが持っていた分厚い封筒を奪い取ると開くランカ

中身を読んで、ニヤリと笑う

『ほれ、天もお前は表の人間だとよ』

そう言って渡された書類は

大学合格通知と
将来自分は警察官になる！と熱く語ったことが評価の対象となったと褒められた論文が同封されており

知らず知らずのうちにカイトの進む道が決まってしまったのだった


こうして、ドS元中将と

苦労人元補佐官は

突如として見知らぬ世界で

見知らぬ悪と戦うことになるのだった




『さぁて…何から始めようか』

「まずはこの世界のルールブック読む事からですよ！！」

『読んだ。お前読んどけ』

「えーっと…悪魔の実、覇気、六式などの特殊能力はない…えぇ！？」

『六式は体術だろうが』

「そんな屁理屈聞きたいんじゃないんですよ！今日見知らぬ人助けた時使ったじゃないですか！？」

『バレなきゃいいだろ』

「もぉぉ〜！前途多難ですよぉ…」

果たして、2人は無事元の世界に戻れるのか！？


NEXT コナンズ ヒーント！

"お隣さん"

「次回はこの世界のメインに出会う！？」

『メインってなんだよ』

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