14.光のような純真さ ページ38
ある日の昼下がり
カフェにて待ち人を待つランカ
その指先から洗礼された美しい動きは
老若男女を思わず見惚れさす程
そんなランカの目当ての人物が
笑いかけながら駆け寄ってきた
明「ーランカさん！おまたせしちゃった？」
『明美さん、いいえ。私も今来たところ』
宮野明美
先日出会ったシェリーの実の姉であり
コードネーム持ちでは無いが、彼女も組織の人物ではあった
ヒロキに宮野明美の動きを全て調べてもらい
彼女が良く通うこのカフェに張り込み
ある日、偶然を装って手帳を落としたのだ
心優しい性格の彼女は、拾ってすぐにランカに声をかけてくれた
そこから、同じカフェを愛用する仲として次第に仲良くなり今では休日こうしてショッピングする様にまでなっていた
カフェでそれぞれ飲み物を頼むと
明美は嬉しそうにランカを見つめる
『？…どうかしたのか？』
明「ううん、ただ私すっごく贅沢してるなぁって」
『…ここの紅茶は絶品だが、贅沢という程高くはないぞ？』
明「違う違う！そうじゃないの…今、ランカさんを独占してるって事が凄く贅沢だなって」
照れながら笑う明美に
ランカも目元を緩ませて優しく微笑む
『…そうかな、だったら私も。君みたいな美人さんを独占しているんだからお互い様だね』
明「もう！そういう所よ〜///」
『ふふふ…さて、今日は服を見に行くんだろう？そろそろ出ようか』
明「えぇ！」
笑い合いながら、2人はカフェを後にするのだったー
空が茜色に染まる時
洋服ショップの袋を持った明美は
満足そうに帰り道を歩く
その隣にはランカ
明「うふふ！ランカさんセンスも良いから、服選んでもらうのすっごく嬉しいわ！」
『君が綺麗だから、引き立たせるのさ』
明「そう言えば、今日大事な話があるって聞いていたのだけれど…良かったの？」
カツン、不意に後ろにいたランカの足音が止まる
明美は不思議そうに後ろを振り向く
明「ーランカ、さん…？」
『…明美さん、私、貴女に話さなきゃいけない事があるのよ』
逆光で、その顔色は見えないが
明美は思わず後ずさる
そこで、自分が裏路地に入り込んでしまっていたことに気がついてしまう
壁に当たり、思わずそれを確認した時
ランカに一気に距離を詰められる
近くで漸く見えたナイルブルーの瞳は
やはり、変わらずあまりにも美しい
明美はまるで現実逃避するかのようにそう思ってしまった
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サヤ - いよいよ大詰めですね！これからも楽しみにしてます！ (2020年5月25日 0時) (
レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
千帖 - 好きです(( 好みドストライクです。今までの作品も読みました！ドS様最高！カナタ様も最高！無理をせずに頑張って下さい。ずっと応援しています。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！何とか色々更新していますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします！そのコメントが作者更新の励みになっております！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 今までの種類全部はまって来ました!!ちょうどコナンにはまった時にこれを見つけてすごい喜びました!!面白い!!これからも更新頑張って下さい!! (2019年5月24日 15時) (レス) id: bf5185d467 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 盃月丞さん» コメントありがとうございます！遂にこちらにもドS様降臨ですwどうぞこれからも宜しくお願いします！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年5月1日 23時
