8.メモリーカードと交渉 ページ25
数時間後
メールで指定された場所に斎藤昭彦を連れて向かったランカ
メモリーカードは、ポケットにしまった状態だ
指定場所は、使われていない埃っぽい倉庫
ぐるりと辺りを見渡して
奥の方に入ろうとするとー
R「"ー止まれ"」
『っ』
機械音の声が、倉庫に響く
ランカはじっと見つめるが、暗すぎてどんな人間かまでは把握出来ない
R「"メモリーカードと、斎藤昭彦をこちらに見せろ"」
『………』
鞭で縛った斎藤昭彦を前に押し出す
どうやら、気絶しているようでドシャリと倒れ込む
そして、ポケットからメモリーカードを取り出したランカ
R「"ー確認した"」
それとほぼ同時に、斎藤昭彦の頭がどこからか拳銃で撃ち抜かれる
『っ！』
それと同時にメモリーカードも狙われるが
間一髪で銃弾を避けて守ると
鞭を外して腰に納めたランカは
ジロリと目の前の人物を睨む
『…ほぉ、必要なものを纏めて始末するつもりだったか…確かに、1人で来いとは言ってねぇからな』
R「"避けたか"」
『生憎、銃くらいじゃやられねぇ体してんだよ…っ！』
弾が飛んできた方向にのみ覇気をとばすと
女性の呻き声と共に誰かが倒れる音がする
『………ほぉ。2人だけで来たのか。随分舐められたもんだ』
R「"…組織に入る目的は何だ"」
『そんなもん、知ってどうする？俺への不信感が拭えるのか？…俺が希望するのは1つ。組織に入れろ…幹部としてな』
R「"ーっ！？…巫山戯ているのか？"」
『大真面目だ。テメェらみたいな奴らに命令されるなんざ反吐が出る。唯一のボスには組織としては従っても良いが、それ以外は一律で同等だ。テメェらが一月掛けて尻尾も掴めなかった男を持ってきた上、メモリーカードも無事に届けてやったんだ。功績としては十分じゃねぇか？』
R「"………"」
黙り込む相手に
ランカは溜息を零すと真っ直ぐ前を見る
『…なぁ、お前今、この会話ボスに聞かせてるんだろ？』
R「"な…''」
『微かだが、音がするんだよ。携帯電話のマイクから聞こえたりする周りの騒音だ』
R「"…化け物か…"」
『いきなり打ってくる様な奴らに常識を問われたくはねぇな』
双方黙り込み、沈黙が突き刺さる中
ふと、手元に持っていた携帯電話を前に掲げるRUM
そこには、真っ黒の画面に文字が打ち込まれていく
黒「"ー優秀だな、君は"」
『…ボスは喋りすらしねぇとは…余程の秘密主義なんだな』
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サヤ - いよいよ大詰めですね！これからも楽しみにしてます！ (2020年5月25日 0時) (
レス) id: 03a4457c27 (このIDを非表示/違反報告)
千帖 - 好きです(( 好みドストライクです。今までの作品も読みました！ドS様最高！カナタ様も最高！無理をせずに頑張って下さい。ずっと応援しています。 (2019年6月15日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 雪さん» コメントありがとうございます！何とか色々更新していますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします！そのコメントが作者更新の励みになっております！ (2019年5月24日 23時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 今までの種類全部はまって来ました!!ちょうどコナンにはまった時にこれを見つけてすごい喜びました!!面白い!!これからも更新頑張って下さい!! (2019年5月24日 15時) (レス) id: bf5185d467 (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - 盃月丞さん» コメントありがとうございます！遂にこちらにもドS様降臨ですwどうぞこれからも宜しくお願いします！ (2019年5月11日 22時) (レス) id: fbcd1047f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カナタ
| 作成日時：2019年5月1日 23時
