【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ46)

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その2 ページ46

昨日とは打って変わって
真面目に練習する氷帝レギュラー

昨日の練習試合で何か思うところがあったのか

試合していないレギュラー達も寺神姫に話しかけに行く事は無かった

そして、昼食も終えて片付けをしている雫

寺神姫には机を拭いてもらっていた

すると、珍しく彼女の方から声をかけてくる

姫「雫ちゃん、あのね？お願いがあるんだけど…」

『？…何かな？』

片付けが終わり、手を拭きながら寺神姫の方を向く雫

姫「うん、あのね…後で、会議室へ来て欲しいの」

『？…今じゃなくて？』

姫「あそこ、防音でしょ？誰にも聞かれたくない相談があって…」

『………うん、良いよ』

雫の言葉に明るく笑う寺神姫

じゃあ後でねー！と立ち去る寺神姫に笑顔を見せつつ

雫は溜息を吐いた

『…ここまであからさまだと、断る方が難しいもんなんだね…さて』

ふむ…と考えた後

雫は水の入ったペットボトルを用意した後

レギュラー達用のドリンクとボトルを用意するのだった

彼らの午後練は、それぞれのサーブ、ボレー練習のため

雫は呼ばれていた会議室へと入る

そこには、こちらに背を向けて立つ寺神姫

扉を閉める音で気がついたのかこちらに近づいてくる

姫「あ、来てくれた～！」

『…それで、相談って？』

姫「うん、あのね？雫ちゃんにはいい加減身を引いて欲しいなーって」

『………？』

まるで、子供に言い聞かせるように手を動かしながら話し出す寺神姫

姫「私は愛されるべき人間なんだよ？なのに立海の人たちを独占してさ…彼らが可哀想だと思わないの？」

『…なんの話か分からないけど…私は私の仕事をしてるだけだよ』

姫「分かんないかなー？そもそもレギュラーなのもおかしいの！分かる？私だけでいいのよ！そういう存在は！…大体、昨日の彼らも何アレ？めちゃくちゃダサい…この私が好きなのはカッコいいイケメンの彼らなのよ」

焦っているのか、口調が乱れ始める寺神姫
雫はそれを冷静に見つめ続ける

『私に、どうしろと？』

姫「あら、話が早いじゃない？残りの仕事は全部やっといてよ。私は氷帝と立海の人達の相手だけしてるから。それで彼らもすぐ私の虜！」

『………』

無茶苦茶な暴論に

呆れて物も言えない雫なのだった

それに何を勘違いしたのか寺神姫は雫を睨む

姫「…逆らう気？…ならいいわ」

そう言った瞬間、雫の持っていた水を奪い取り

何故か頭から被ったのだー