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32.それは一種の同情 ページ39

馴れた手つきで、ドリンクとタオルを用意する雫

その間ネイルや髪型を念入りに整える寺神姫に

雫は内心拍子抜けしていた


『(変なイチャモンとか付けられるより、こっちに興味ない方が色々とやりやすいから良かった)』


あっという間にドリンクを完成させると

雫は寺神姫の方に目線を向ける

『姫さん。もうすぐ皆のランニングが終わると思うから、タオルとドリンク持っていきましょう』

姫「あっ、じゃあ姫が持って行ってあげる〜!ドリンク作ってくれたし、雫ちゃんはここで休んでて良いよ!」

雫が仕分けしたタオルを持って、さっさと出て行く寺神姫

雫は日焼けするのは困らないんだ…
なんてズレた事を考えつつも

浮いた時間で用具の準備を行う事にするのだったー







雫の予想通り

程なくしてランニングを終えたレギュラー陣が戻ってくる

1番にやってきたのは、雫が待ってくれていると思っていた赤也だった


赤「雫センパーイ!…アレ?」

姫「赤也くん!1番凄いね〜!お疲れ様」

そう言って、タオルとドリンクを渡す寺神姫

赤也は周りを見渡す

赤「雫先輩は?」

姫「さぁ?ドリンク渡すのとか、姫に押し付けてどっか行っちゃったから〜」

赤「………」

ドリンクを受け取ると、無言で飲む赤也

しかし、目を見開いた後嬉しそうに笑う

赤「…甘い、俺好みの味だ」

それは、いつも雫が作ってくれる分量で

赤也はタオルも受け取ると
寺神姫に目もくれずさっさと立ち去る

ポカン…とする姫に

後からやってきた立海レギュラー陣も
皆同じような反応をしてあっさり立ち去り

氷帝レギュラー陣だけが寺神姫に礼を言って絶賛してドリンクを飲む


何か言いたげな顔をしていたが
何時ものメンバーにちやほやされ、機嫌が直ったのか

シレッと離れる日吉も気にする事なく
コート脇で話し出す寺神姫


そんな時、用具の準備が出来た雫は
コートに現れる


いち早く見つけたのは仁王で
走った後とは思えぬ速さで雫の元へ行く


仁「雫チャン。ゴールに居らんかったのぅ?」

『姫さんにドリンクとタオルは託したから、他の準備しようと思って』

仁「ふぅん…俺は、雫チャンに"頑張ったね、お疲れ様!"って言って欲しかったきに」

丸「雫ー!やっぱりお前が作るドリンクマジで美味いな!最高だろぃ!」

仁王と雫の間に入り込み、抜け駆けさせぬようにする丸井

ドリンクを褒められた雫は
嬉しそうに笑うのだったー

その2→←その2



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作品ジャンル:アニメ
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じゃこ(プロフ) - なんで!!なんで!!こんな面白いんですか!!好きすぎます!!! (2019年12月15日 18時) (レス) id: beb0494169 (このIDを非表示/違反報告)
神羅課長(プロフ) - 最高ォォォォ!!!!ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"!!!! (2019年12月14日 18時) (レス) id: 700bfcfee7 (このIDを非表示/違反報告)
歌音 - 更新頑張ってください!! (2019年11月19日 11時) (レス) id: 60755d8909 (このIDを非表示/違反報告)
周助愛し隊団長 - 更新ぷりーぶです!!面白い!! (2019年11月2日 21時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
天元の赤百合 - とっっても面白いので早く続きが読みたいです! (2019年10月23日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カナタ | 作成日時:2019年2月12日 22時

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