【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ37)

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31.ある意味で王道ページ37

バスから降りると、合宿場には
既に氷帝のメンバーが揃っていた

跡「遅いじゃねぇか！やっと来たな？幸村」

幸「ここは氷帝からは近いからね、久しぶり。跡部」

至って普通に話す跡部

後ろのレギュラー陣も変わった所は見られない

日吉が、雫を見つけて若干嬉しそうにしている以外は変なところも見当たらなかった

跡「そういや、マネージャーを連れてきたんだろうな？」

幸「あぁ」

跡「俺らも連れてきた。有能なマネージャーでな」

幸村に背中を少し押されて前に出る雫

『A 雫です。3日間マネージャーとして全力を尽くしますので、どうぞ宜しくお願い致します』

ぺこりと頭を下げる雫に、跡部も機嫌良さそうに笑う

跡「そうしてくれ、くれぐれも姫の邪魔にはならねぇようにな」

柳「姫…？」

その時、軽快な足音と共に1人の少女が現れる

姫「皆～！！お待たせ～！！」

ふわふわと髪を揺らしながら現れたのは
姫、の名前らしいふわふわ女子

ただ、中学生らしからぬメイクの濃さに
早くも眉間に皺を寄せる真田

姫「ごめんねぇ～、荷物の中に日焼け止め入れっぱなしで…アレ！？立海の人たちもう来てたの～！？やだ、待たせちゃってごめんなさい～！」

高めの声で笑いながら謝ると
そのまま自己紹介し始める

姫「寺神姫で～す！氷帝のテニス部のマネージャー兼お姫様してま～す！皆のカッコいい所、姫にアピールしてね～！」

きゅるん！とでも効果音がなりそうなほど
目を見開いて幸村たちを見つめる

後ろで黙っていたのが耐えられないのか
向日が姫の手を握る

向「おいおい～、他所まで虜にするつもりか？」

忍「全く、姫さんは魅力的やから困るわぁ」

鳳「そこも魅力的なんですけどねぇ」

宍「全く、ちょいダサだぜ」

跡「姫、そいつが立海のマネージャーらしい」

そう言って顎でさされる雫

姫は目を見開くと、パアッと笑う

姫「女の子だぁ～！お名前は？」

『A 雫。3年生よ』

姫「私と同じ！タメ口で話そ～！3日間よろしくね！」

そう言って、握手を求める姫に雫も答える

跡「じゃあ、さっそくストレッチからだ！お前らも荷物を置いたらマネージャ業を始めてくれ

幸「跡部。軽いミーティングがあるから少し時間をもらって良いかな？」

跡「あーん？…まぁ良いだろう。じゃあ15分後にコート付近に集合だ」

幸「ああ。助かるよ」

笑顔を最後まで崩さずに
幸村達は宿舎へと歩くのだったー