【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ30)

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27.番犬替わりページ30

雫は、基本的に怪奇現象の依頼は
自身が作ったホームページから

メール等で連絡され受け取り、受理する。

故に毎朝のメール確認が日課なのだが

大抵のメールはイタズラか依頼というより悩み相談みたいなものばかり

故に、ちゃんとした依頼メールは
雫には見分けが付きやすい

『…ん？………』

HN キノコ頭という人からのメールに
雫は眉を顰めるのだったー

特別マネージャーとして部活に入った雫

幸村が直々にスカウトしてきたとあってか
最初から部活内での好感は高く

しかも、教えればしっかりこなしてくれるし

レギュラーだけでなく
下級生にもドリンクやタオルを用意し
仕事が早く、期待以上の動きをしてくれる

そんな真面目な彼女に次第にレギュラー陣以外も慕うようになっていた

そんなある日
いつもの様に昼休みを雫の部室で過ごしていると
雫は思い出したように幸村に聞く

『精市君。今週の土日は休みだよね？』

幸「あぁ、校内整備が入ってね。締め出されちゃうから…どうかしたのかい？」

『久しぶりに真面目な依頼が入ってね…土曜日に依頼人と会う約束をしようと思って』

雫の言葉に、反応するのは仁王

仁「雫、水臭いじゃなか。番犬の俺を連れていかんのか？」

『番犬って…話聞くだけだし、そもそも君達は私の部員とかじゃ無いしね』

仁「でも、雫は俺らの部員じゃ」

1歩も引かない仁王に
雫は溜息を零した

『…分かったよ、要は行きたいんでしょう？絶対に仕事の邪魔、しないなら良いよ』

仁「おん、任せるきに。雫に手を出そうとしたら俺がやっつけるんじゃ」

『横で見るだけにして…はぁ』

幸「ふふふ、皆君が心配なんだよ」

そう言う幸村を雫は困ったように見つめるのだった

ー土曜日ー

集合場所の駅前にて仁王は待っていた

中学生とは思えぬスタイルの良さを引き立てるような大人っぽい服装は
駅に向かう、駅から出てくる女性達の視線を独り占めする勢いだった

仁王は、自身の姿を気にしつつ
昨晩の姉の様子を思い出す

今回のコーディネートは姉に頼んだのだ

仁「のう、姉貴。コーディネート頼みたいんじゃが…」

姉「何？あんたが頼み事なんて珍しい…」

仁「…明日、デートなんじゃ。絶対に失敗できん」

姉「………ー！！…あんたが、デート…！分かった！姉さんに任せない！！」

なんて会話をへて、今の仁王が完成された

姉の思惑通り、完璧なイケメンが誕生したのだ