【テニプリ】モブ少女の無敗記録【逆ハー】part2 (ページ12)

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18.踊っている？探している？ページ12

外へ出たメンバーは、雫の方を見つめる

幸「次はどうしようか？」

『そうだね…追いかけられるのも嫌だから、早めに解決したいことがある』

丸「そ、それって…」

『"踊る人体模型"行こうか』

赤「ひぃぃぃ！」

赤也が指さした先には

まさに今こちらへ走りよってくる人体模型

クネクネと動く姿はまるで踊っている様だ

『っ取り敢えず逃げよう！走って！』

雫の声と同時に走り出すレギュラー陣

雫は最後尾を走りながら、後ろの人体模型をジッと見つめる

『…あれ…？』

ふと、違和感に気がついて目を見開く雫

それとほぼ同時に、真田が雫の腕を引く

真「雫！こっちだ！」

『っ弦一郎君！』

曲がり角を曲がった瞬間、空き教室に隠れるメンバー

人体模型はプラスチック製なのか、軽い音をカラカラ響かせながら教室を通り過ぎてゆく

音が聞こえなくなってから、ハア…と息を吐き出すレギュラー陣

柳「行ったようだな…雫。何か気がついたのか？」

『蓮二君…追いかけられている時に、違和感に気がついたんだ』

ジ「違和感？」

ジャッカルが首を傾げて聞き返す

『追いかけていると言うよりは…あの人体模型、私達の事を一切見てなかった』

仁「クネクネしとったからじゃないんか？」

『それにしたって、追いかける相手を一切見ないのは可笑しい。私が見てる時1度も目が合わなかったんだ』

ふむ…と考える柳

柳「つまり…目的は我々ではないと？」

『恐らく…でも…何が目的何だろう…』

考えるように黙り込む一同

その時、小さな声が上がる

赤「あっ…そういや、気になる事が」

赤也だった。全員の目線が赤也に集まる

赤「雫先輩から貰った組紐の力で、1度アイツ追っ払った事あるじゃないスか」

真「あぁ、あの時か」

赤「あん時、しっかりとは確認するほど余裕なかったんスけど…あの人体模型、心臓が無かったんですよ」

丸「心臓？別に模型なんだから、無くても動くだろぃ。幽霊の類ならなおさらな」

『いや、そういう事じゃないね』

丸「？」

雫は、赤也に優しく笑いかける

『お手柄だ、赤也君。人体模型のあの動きの謎が解けたよ』

赤「ほんとっスか！？へへへ～！」

雫に褒められ、上機嫌の赤也

柳生は首を傾げる

生「謎が解けた、とは？」