我慢 ページ6
何も変わらない朝…のはず
なのに、体が重たくて熱い
頭が痛い、ぼーっとする
そんなことを思うと余計に悪化した気がする
風邪ひいた、のかな
でも、こういうとき隠そうとするのが私の悪い癖
彼はまだ夢の中
重い体を無理矢理動かしてキッチンへと向かう
頭なんて動いてないけど根性で朝食をつくる
ｶﾞﾁｬ
と音がして眠そうな彼が起きてきた
が、こっちを見るなり動きが止まった
一瞬固まっていたがすぐに動きだして、こっちへと向かってくる
「顔赤くない？なんか…大丈夫？」
彼の冷たい手が顔に触れた
「まって、あっつ！」
「熱あるじゃん、なにしてんの…」
「ベッド行くよ」
強制的にベッドに逆戻り
あったかい毛布をかけられて気持ちがいい
彼が何か言っていたけど聞き取る力もなくて瞼を閉じた
あれから数時間ほど寝ていたらしい
起きた時に彼はいなかった
なんだか凄く寂しくて、力なく彼の名前を呼んだら涙が出てきた
すると全て見ていたかのようなタイミングで彼がドアから顔を覗かせた
「ええぇぇ、なんでないてるの」
彼の顔を見るなりぎゅーと抱きついた
驚いた声がしたけど気にしない
『すき、どっか行っちゃやだぁ』
と口から出た言葉に自分でも吃驚する
普段はこんなこと言えないのに
何も反応が無かったので上を見上げると
口元を押さえて目線を合わせてくれない
こっち見て、といえば
「かわいい…むり…」
と悶える彼
こんなにくっくいているのに彼が欲しくてたまらなくて
ちゅーして、とねだるが断られてしまう
「だめ、我慢できなくなっちゃう」
『我慢しなくていいのに…』
「…風邪ひいた彼女襲うとか彼氏として失格だからっ！あんまり煽らないで…？」
おこられてしまった、
分かりやすくしょんぼりしていると
「…あ、ごめんね、風邪なおったらいっぱいしてあげるから、ね…？」
そんなこと言われたら大人しくなるしかない
あまりに素直すぎる私に彼は笑っていた
それから、彼が作ってくれたおかゆを食べ、苦手なお薬も飲んで安静にしてた
次の日にはすっかりなおってた
一日看病してくれた彼にお礼を言うと
「おれ、我慢するの大変だった…」
と文句を言われた
今日の夜はしよーね、と誘えば
にっこにこになる彼
夜まで待てなかったらしくお昼頃から始まったのは、まあ、許す
いっぱいいっぱい愛された
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莉衣 消えます(プロフ) - そうですよね…また６人の笑い声やトークが聞ける事を祈ります。 (2022年3月16日 6時) (
レス) @page20 id: 95d545f96a (このIDを非表示/違反報告)
ミーアキャット - とても、いい作品ですね！これからも読ませてもらいます！ (2022年2月12日 7時) (レス) id: f630968584 (このIDを非表示/違反報告)
みる - うぐいすのしっぽさん» コメントまでありがとうございます！私もうぐいすさんの作品大好きです！もちろんうぐいすさんも！！お互い更新頑張りましょ〜！！ (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
みる - めるる��さん» ありがとうございます！今後も更新頑張りますのでお付き合い頂けると嬉しいです！ (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
みる - ぱるふぇさん» リクエストありがとうございました！応援もありがとうございます！更新頑張ります！！ (2022年2月8日 22時) (レス) id: fb09151678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みる | 作成日時：2021年7月12日 0時
