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(望side)


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濱ちゃんとの通話をきってしばらくしてから近づく足音


涙でぐちゃぐちゃな顔を見られたくなくて膝で顔を隠す


紫「望?」


頭上から聞こえてきた優しい声はずっと待っていた人の声で思わず抱きついたのに濱ちゃんはそんな俺を受け止めて背中をさすってくれた


そんな濱ちゃんの優しさに落ち着いていたはずの涙がまた溢れ始めて止まらなくてわんわん泣いた


しばらく濱ちゃんの胸を借りて思いっきり泣き続けてようやく気持ちが落ち着いてきた



紫「…大丈夫か?」


桃『おん。ごめん。』


紫「もー、そんな顔せえへんの」


いつものように笑ってくれる濱ちゃんの笑顔を見たら少しだけ心が軽くなった気がした


紫「のんすけが話したくないなら話さなくてええよ」


そう続ける濱ちゃんはやっぱり頼りになるお兄ちゃんで


桃『…あんな』


今日の出来事を包み隠さず全て伝えると濱ちゃんちゃんの顔が曇っていく


桃『…俺はなんかしてもうたんやろうか?』


紫「うーん。俺はしげちゃんやないからそれはわからへんけど…
でも、のんすけは何も悪いことはしてへんのとちゃう?」


桃『…でも、』


ポケットの中で携帯が震えて、確認すれば流星の表示


紫「出てええよ」


濱ちゃんに許可をもらって携帯を耳に当てる


青「今どこおるん?」


携帯越しでいつもより低く感じるんと親友の声


桃『色々あって…濱ちゃんとおる』


苦笑いをしながら返事をすれば電話の向こうから聞こえる声が変わった

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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年7月31日 21時

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