#5 ページ48
(重岡side)
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黄「ほら、言うたやん」
望の告白を目撃した次の日から望は俺の教室にきてくれへんくなった
たまたまかもしれへん、今日だけ、
そう思い続けて今日で1週間
愛想つかされてしもうたんやろうか
そら、そうやよなって頭では理解出来とんねん
やって俺、彼女らしいこと何も出来てないんやもん
紫「会いたいなら、しげが行けばええんちゃう?」
黄「のんちゃんやってしげが来たら嬉しいと思うけどなー」
紫「せやせや!」
メソメソ泣いとる俺を見かねて淳太と濱ちゃんが励ましてくれた
赤「俺、行ってくる!!」
黄「頑張ってき!」
お弁当を持って望のクラスに向かう
2年生が1年生のところにおるからかいろんな人にめっちゃ見られとる
正直いって恥ずかしいけどきっと望やって同じ思いしてきたんやから、と足を進める
やけど、ようやくたどり着いた望のクラスで見たのは望の告白シーン
初めて見たわけやないのにやっぱり好きな人の告白シーンに耐えることなんてできなくて空き教室まで逃げてきてしもうた
せっかく淳太たちが背中押してくれたのに…
さっき止めたはずの涙は止まらずに溢れるいっぽうで
赤「…望…グズッ」
桃『もー、泣かへんでや。』
ふわっと後ろから包まれた大好きな香りに驚きもしたけど来てくれた安心感の方が強くて余計涙が止まらなかった
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作者名:ふぉん | 作成日時:2021年7月31日 21時