すなお 2 (桃赤) (ページ30)

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(望side)

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あの後無事参拝を終えて、そのまま解散になってもうた記念すべき最初の先輩との初詣デート(仮)

からはや1週間

今日から学校が再開

桃『いってきまーす！』

誰も居らへん家に挨拶をして自転車にまたがる

まだまだ寒い冬の朝

自転車に乗っ取ると風が寒くてたまらないから今日からマフラーと手袋を出した

お姉ちゃんからもらったお気に入りの手袋とマフラーは自転車で爆走しても寒さを感じないほど優秀

そしていつもの曲がり角を曲がれば

桃『おはようございます！重岡先輩！』

赤「…おはよ、こたき。」

大好きな先輩の姿

自転車から降りて先輩の隣に肩を並べる

そしていつも通り世間話をしながら学校へ向かう

何気ない時間やし、いつも通りっちゃいつも通りなんやけど久しぶりやからかすごく幸せに感じた

赤「…たき？こたき？」

桃『っごめんなさい、ぼーっとしてました笑』

赤「…そ。
…〜やん。」

桃『え？』

赤「やから、それあったかそうやね」

先輩の指差す先にあるのは俺のマフラー

桃『あ、これっすか？
これお姉ちゃんにもらったんです。』

赤「お姉さんおるんや」

桃『はい！7つ上なんですけど』

他愛もない話をしてればいつもの別れ道

いつものように先輩の背中を眺めて見えなくなったら自分のクラスへと足を進めながら今日出したマフラーに気づいてくれた先輩のこと

嫌でもにやける頬をなんとか収めながらガラガラと教室のドアをあける

今年も1年間頑張れそうな予感がした

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重岡大毅くんHappy Birthday♡