すなお続 (桃赤) (ページ13)

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いいんかいページ13

(赤side)

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一年の行事の中で1番楽しみな体育祭

今年もなんだかんだで体育祭実行委員になった

俺たちの学校は基本的に生徒主体の体育祭やからやりたいこととかなんでも決められて楽しい

もちろん、大変なこともいっぱいあるけどな

せやけどなんと言っても今年は高校生活最後の体育祭

楽しまなきゃ損な気がするしな

去年は遅刻した1番最初のミーティングも今日はちゃんと間に合った

やけど俺の隣に座っとるのは去年のあの日と同じのぞむで

学年も関係性も変わったのに変わらずこうやって並べることが嬉しくてたまらへん

橙「じゃー、役員決めてくでー」

今年も体実をまとめるのは体育教師の照史

桃『なぁ、大毅はだれ推薦する？』

うちの体実は、役員を推薦で決めるのが毎年の恒例やねんけど

基本3年間体実を経験したことあるやつが委員長になんねん

今年のメンツで3年間体実なのは俺だけ

うん、察してまうよな、

委員長になるのが嫌なわけや無いけど、忙しくなってのぞむとの時間がなくなるのは嫌やから

あえて望の名前を紙に書いて照史のところへ持っていく

ニヤニヤしとる照史を無視して席につけば隣ののぞむもニヤニヤしとって

赤「…きしょいで、自分。」

我ながら可愛げのない声を掛ければ

ふんわりと微笑む望

桃『一緒にがんばろーな。』

なにを、と言わずにわかってしまうのはこの一年で望のことを知りすぎたからか、好きになりすぎてしまったのか

どちらにしても恥ずかしいことに変わりはあらへんから

赤「…あほ。」