夕飯＊藤ヶ谷 ページ13
＊
相変わらずここの食堂は美味しい。
社員食堂と兼ね備えてるから種類も豊富だし…
でも一番健康にいいのは、患者さん用のメニュー。
食事制限やアレルギーで個々に決まってる子もいるけど、それ以外はみんな同じ。
先に席に着いて食べてるAの隣に、同じメニューを持って座る。
『たいちゃんっ！』
Aは嬉しそうな笑顔で俺を見上げる。
「お待たせ」
今日はAの好きなハンバーグ。
付け合わせのニンジンやブロッコリーは見事に残してるけど、ハンバーグやご飯は半分程食べている。
「A、ニンジンは？」
『たいちゃん欲しい？』
「俺もあるから大丈夫です〜」
フォークで指して、頬張って見せる。
Aは怪訝な顔で俺を見てる。
「ちゃんと食べないと帰っちゃうよ？」
『…食べても帰っちゃうもん…』
Aはフォークでブロッコリーをつっつきながら、涙目。
「帰んないよ。今、滝沢先生に許可貰って来た。
今日Aのお部屋に泊まっていいって」
『……ほんとっ！？』
途端にAの顔が輝いて、食事中なのにしがみついてくる。
「こら、ちゃんと食べないとナシだぞ」
『んぅ……』
Aはやっぱり苦手なのか、ブロッコリーを分解してちびちび食べてる。
「一口だろ」
『んー…』
Aのお皿のニンジンをフォークに刺して、Aの口元に運ぶ。
「あーん」
『 …… 』
Aはめっちゃ渋々口を開けて、ニンジンを少しかじる。
「ほら、がんばれ」
『んんー…』
涙目のAが、半分かじって、慌ててお茶で流し込む。
俺は苦笑して残りのニンジンを食べてやった。
「食べれたじゃん」
『まずい……』
「ブロッコリーはがんばれよ」
『…あーんしてくれなきゃ頑張れない…』
甘えん坊め。
「ほら、あーん」
ブロッコリーをフォークに指してAの口元に。
『ん…』
ニンジンほど苦手じゃないブロッコリーは、Aはすんなりと食べた。
「えらい、えらい」
頭を撫でてやると、Aは嬉しそう。
「ようやるわ」
背後から呆れた声がして、振り返れば剛先生。
藤「お疲れ様です」
剛「A、飯くらい一人で食えるやろ」
『ニンジン以外なら』
剛「藤ヶ谷、甘やかしすぎやで」
藤「久しぶりなもんで(笑)」
『剛先生だって嫌いなもの残すでしょ？』
剛「…大人はええねん」
『ずるいっ！』
＊
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すたば娘。(プロフ) - かや（ぽむ）さん» はわ〜！こんな自己満な作品にコメントありがとうございます(*≧∀≦*)キンキ兄さん！かっこよいですよね！！最近ブンブンで見る度にかっこよくて面白くて…(笑)先生はあまり出番がないのですが、頑張ってキンキ兄さん出してゆきます〜(笑)(笑) (2016年10月25日 22時) (
レス) id: 87c1e788de (このIDを非表示/違反報告)
かや（ぽむ）(プロフ) - キンキ大好きなので、キンキ出してくれて嬉しいです！これからも頑張ってください！ (2016年10月24日 9時) (レス) id: 6b0bc3e641 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すたば娘。
| 作者ホームページ：
作成日時：2016年8月31日 11時
