9 ページ10
「A、ごめん。」
ベクが呟くような声で言った。
『わ、私の方こそごめんなさい…、あのね、チャニョル先生に聞いたの。』
「チャニョルに?」
『ベクは、すっごいモテるって。でも、そういうお誘いは全部断ってるんだよって』
「アイツ、余計なことを…」
『それ、聞いてすっごい、嬉しくて、仲良さそうにしてるの見ても、そういうこと言わないようにしようって、決めたのに……』
ベクに申し訳なくなって、下を向くと、頬がベクの手で包まれたと思ったらぐいと上に上げられる。
「俺の方こそ、ごめん。勝手にヤキモチやいて…。チャニョルは、ただのバカないいやつだって知ってるのに」
『バカはチャニョル先生に失礼じゃない?』
「いや、アイツは、バカだろ」
2人で顔を見合わせると静かに笑った。
『ベク。』
「ん?」
『私は、何があってもベクしかいないよ?』
「……っ!」
"はぁ"とベクがため息をつくとコトンと私の肩に頭を乗っけてくる。
ベクの髪が首筋に当たって擽ったい。
けど、いやでは……ない。
「お前さ、そういうこと言うなよ」
『ご、ごめん…。』
「いや、謝ることじゃないんだけど…」
ベクが顔を上げると口角をクイッと上げた。
「そういうこと言われると、襲いたくなる」
『えっ?』
その瞬間、唇が塞がれる。
そして、すぐに唇が離される。
「これ以上すると、抑えられなくなりそうだからおしまい。」
そう言うと、今度はおでこにキスを落とした。
『ベクって結構、独占欲強いんだね』
「俺が?」
『だって、私とチャニョル先生普通に話してるだけで、仲良くするなってなかなかだと思うけど?』
「Aが可愛すぎるからいけないのー」
そう言って、私の髪をぐしゃぐしゃにしてくる。
さっきまでと違って、子犬みたいに口を四角くさせて笑っているベク。
ベクの機嫌がなおったみたいで良かった。
3354人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
玲仁(プロフ) - 北国さん» 北国さん…!そうなんですか、残念です(:_;)でもでも、コメントありがとうございます(*´ω`*)すっごい嬉しいです!が、がんばりまーす笑私も、もっと お話したいです(((o(*゚▽゚*)o))) (2016年2月19日 16時) (レス) id: 7838c0735b (このIDを非表示/違反報告)
北国(プロフ) - ツイッター消しちゃいました北国です申し訳ない( ; ; )本当にすきですこの作品!以降めんどくさいし大変ですよね( ; ; )あ、誤字移行です!頑張ってくださいな!!ニコ またお話ししたいですー! (2016年2月18日 23時) (レス) id: 453ee14f6f (このIDを非表示/違反報告)
玲仁(プロフ) - ゆうあさん» 返信遅くなってごめんなさい(/_;)嬉しいお言葉ありがとうございます(*´ω`*)相変わらずのろま更新ですが、完結させますので最後までよろしくお願いします┏○ペコッ (2016年2月17日 17時) (レス) id: 0aa6e05aef (このIDを非表示/違反報告)
ゆうあ(プロフ) - このお話ほんとにおもしろくて大好きです!これからも更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2016年2月8日 17時) (レス) id: 1d6f6580f2 (このIDを非表示/違反報告)
玲仁(プロフ) - 再レスありがとうございます(;_;)なかなか更新遅くてごめんなさい(T_T)ありがとうございま*もう少し続く予定なので最後までよろしくお願いします(*´ω`*) (2016年2月7日 23時) (レス) id: 0aa6e05aef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ