️オシエテクレタ。⛄️💙

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目黒「なんちゃって、な関係なら、俺にもまだ勝算あるのかな、って」














Aとの距離が縮まってきて、浮かれてしまっていたのかもしれない。


不意に目黒に言われたその言葉に、どくんと心臓が大きく鼓動する。


なんちゃってな関係、？


なんで目黒、それを知ってるんだ？


頭の中で、悪いことばっかり浮かんできて。


……Aが、話したのか？


俺との関係はほんとのものではないから、


目黒を使って、俺から離れようとしてるのか？


目黒のこと、好き、なのか？


心が真っ黒になって、


大好きなあの笑顔も実は、


心の奥底は嫌がってたんじゃないか、って。


そんな、なんの保証もない考えが、


どんどん湧き上がってきて。


俺、Aのこと、好き


だけど、Aは？


俺のこと、好き？


そんなことすら聞けずにいる俺は、


やっぱり、恋愛初心者だ。










傷つくことが怖くて、俺は、















渡辺「……なんちゃってカップル、
…………もう、終わりにするか。」

















自ら 終わり を、


選択したんだ。




……なのに。


















渡辺「……A？、なんで、泣いて、」

「…………好きです」

渡辺「……ぇ、」

「…………渡辺先輩のこと、本当に、好きになっちゃったみたいです、わたし」















Aから返ってきた言葉は、


俺が、ずっとずっと、求めていた言葉で。


…好き？


……え、俺のこと、だよな？


Aは、目黒のことが好きなんじゃ、ないのか？


そんな俺の気持ちとは裏腹に、ぽろぽろ泣き出すA。


…あ、俺、間違えてたんだ。


……そっか。


こんなにも胸が、喜んだり、沈んだり、真っ黒になったり、かと思えば、ぱあっと光がさしたみたいに、明るくなったり。


……これが、




恋、なんだ。

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