おまえ、だれ？ ページ6
「はーい、それ僕のです。」
突然木の裏から少年が現れ、ミミはあわてて飛びのいた。
ミミは現れた少年をじっと見て、顔を赤らめた。
整った顔立ちと、幼さの目立つ笑顔。しかしさっきの声は大人びた低いハスキーボイス。
思わずミミは口を開いた。
「何lineですか？」
「あ、僕？○○lineだよ！」
「私は一つ年下です。」
そういいながら、ミミは自分の行動を不思議がった。
普通知らない人にあったら、名前を尋ねるべきなのに、なぜ自分は呑気に年なんかを尋ねたのだろうか。
「あの、どちらさま…ですか。」
「僕、テテだよ。でも、みんな四次元って呼ぶかな。そう、あだ名がみんな多くてさ、一番上のソクジニヒョンなんか、自分でワールドワイドハンサムっていうんだよ！」
一気に話され、ミミは混乱したが、テテの返答はミミが聞きたかったものではなかった。
「何族なんですか？」
「それより君の名前は？」
テテの言葉にあわててミミは口を開いた。
「チョン・ミミです。」
「へえー、チョン族なんだ。」
微笑むテテにミミはそっと尋ねる。
「で、何族なんですか。」
「僕はキム族だよ。」
キム族といえば、昔からチョン族と仲の悪い族だった。大昔には領地をめぐって乱闘も起こしたらしい。族長が最近変わり、ソクジンという青年になったことぐらいしかミミも知らなかった。
ともかくキジなんかをめぐって騒ぎを起こしたら、大変だとミミは思った。
「このキジあげます。」
ミミはキジを地べたに放ると去ろうとしたが、後ろは岩場、横は大木。
仕方なく、テテの横を通り抜けようとした。
「可愛い。」
「あの、テテさん何かおっしゃいましたか。」
あわてて首を振るテテを横目でみながら、ミミはテテの横を走り抜けた。
少しして、「キジありがとー！」と叫ぶ少年の声がしたが、ミミは無視した。
もう狩りはやめて、家で竹籠でも作るかとミミは小走りで思った。
もう、あんな不思議なイケメンと顔を突き合せたくなかった。
まだ何もしていないのに、少し疲れていた。
あんな不思議な子に出会うのは初めてでミミは相当に混乱していた。
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AULA−輝き(プロフ) - ユンギさんとテテ…。まあ友達ではありますね。いい人が見つかるといいな… (2019年4月4日 16時) (
レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
闇子(プロフ) - ユンギさんとテテはどうなりますか？ユンギペンなもので、気になります。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 面白いので、ぜひ完結してください。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
茜★(プロフ) - 更新待ってます！ファンタジー風だけど、すごく人物描写がいいです。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
りんご姫(プロフ) - 前作の得体の知れない少女と不良たちから飛んできました！素敵な作品です。 (2019年4月4日 15時) (レス) id: a376a7214f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AULA −輝き | 作成日時：2019年3月6日 13時
