読み聞かせ ページ7
翌日。
ｶﾗｶﾗ
翔「さとしくーん？」
控えめな翔の声。
ニノ「あ、智、翔ちゃんきた。」
翔「ちょ、また２人して寝てんの〜？」
智の隣に寝そべって雑誌を広げているニノ。
智「しょーくん、も、ここはいるぅ〜？」
ﾌﾆｬﾌﾆｬ笑って、
布団から顔を覗かせている智。
翔「え？！う、うん！いいの？
じゃあ、ニノが居ないときにでも！」
ニノ「えっ？智のとなりは渡しませんよ〜」
ふざけて言い合い、笑う。
智「いま、おもしろいはなし、よんでもらってたの」
翔「へぇ？」
ニノ「図書館からね、ちょっと借りてきたんですよ。」
翔「ニノも図書館行くんだ？なんて本？」
ニノ「楽しいムーミン一家」
翔「トーベヤンソン！」
ニノ「さっすが翔ちゃん！物語系も読むの？」
翔「気晴らしにね〜」
その時、智がニノの腕をツンツンと触る。
ニノ「ん？どしたの？」
智「・・・と、いれ・・・」
小さく囁く智。
ニノ「あ、じゃあ俺ら席はずしますね。」
そう言って、ナースコールを押すニノ。
ニノ「済んだらまた来るね。」
ｺｸﾘと頷いた智を見て、部屋を出て行く２人。
翔「智君、どうしたの？」
ニノ「今ね・・・、
目が見えてないみたいなんだよね。
薬の副作用なんだって。」
翔「え？目？！だっ、大丈夫なの？」
ニノ「突然見えなくなって恐かったみたいよ。
俺が来た時、パニックになりかけてたの。」
パニックを起こしかけた智は、
布団の中で漏らしてしまってて。
ちょうど部屋に入ったニノが声をかけると、
ﾋﾞｸｯと体を震わせ、泣き出してしまった。
ニノ「あんまり可哀想でさ・・・
俺もう見てられなくて・・・。」
大丈夫だから、
と何度も慰めてすぐにナースコールした。
シーツを変えてもらった後も、しばらく落ち着かず。
細く華奢な手でニノの腕を必死に掴んで泣きじゃくった智。
しがみつく智の頭を撫でていると、
しばらくして力が抜け、すすり泣きが寝息に変わった。
ニノ「その間に６階の図書館行ってきたんだ。」
翔「そうだったんだぁ・・・驚いただろうなぁ。」
ニノ「うん・・・副作用のこと、知ってたみたいなんだけど、
いざ自分の体に起きてみると、かなりショックだったみたい。
目が覚めてからはわりと落ち着いてるよ。」
翔「うんうん、それなら良かった。」
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天の子(プロフ) - さりさん そうだったんですねぇ〜(笑)翔くん視点の感想、ありがとうございます(*´ω｀*) (2019年8月27日 0時) (
レス) id: 7ec05556a4 (このIDを非表示/違反報告)
さり - 天の子さん» そうです！みんな好きだけど翔くんが1番好きです！途中翔くんが出てこないところがあったので、その頃何してたのかな〜と思って読んでました。 (2019年8月26日 22時) (レス) id: cc7612a390 (このIDを非表示/違反報告)
天の子(プロフ) - Emさん 楽しんでいただけたようで嬉しいです♪感想ありがとうございます(*´ω｀*)☆ (2019年8月26日 15時) (レス) id: 7ec05556a4 (このIDを非表示/違反報告)
Em - ステキな物語をありがとうございます！ (2019年8月26日 14時) (レス) id: 897f9eb425 (このIDを非表示/違反報告)
天の子(プロフ) - さりさん コメントありがとうございます(*´ω｀*)翔くんファンなんですね？♪♪ (2019年8月25日 12時) (レス) id: 7ec05556a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天の子 | 作成日時：2019年8月17日 15時
