ゆっくり眠ってほしい ページ44
ニノ「智は？もう大丈夫？」
看「たった今落ち着いたところ。二宮君はお部屋に戻ってね？」
ニノ「へぇ〜い。」
しっかり看護師に釘を刺され、すこし拗ねるニノ。
ｶﾗｶﾗ・・
腕に点滴をつけて、ｽｩｽｩと眠っている智。
茶色いフワフワの頭を撫でる。
氷枕が敷かれていて、だいぶ表情は和らいだように見える。
まだ熱をもった智の手を握る。
ニノ「ふぅ」
会いたくないなんて、思ってごめんね・・・
辛いのは、智なのに。
智の額の汗をぬぐっていると、目の下にクマを見つけた。
やっぱり眠れてないんだ・・・。
体がしんどくて？それとも不安で？
この際だから、ゆっくり眠れるといいな。
心の中で呟き、また智の髪をそっと撫でる。
しばらく智の顔を見つめ様子をみて、そっと部屋を出た。
相葉「あ、ニノちゃん！」
目の前から聞こえてくるでかい声。
ニノ「今、智熱出して寝てます。
寝不足みたいだから、ゆっくり寝かせてあげようと思って・・・
出てきちゃいました。」
相葉「そっか・・・じゃあニノちゃんの部屋行ってもいい？」
ニノ「いいけど俺も寝ますよ？」
相葉「すぐ帰るからさ！」
そう言って、ニノの部屋に着いてくる相葉。
相葉「ニノちゃんて趣味ゲームなの？」
ニノ「まぁね、潤君と同じこと言うんですね。」
相葉「あ、そう？」
ﾋｬﾋｬｯと笑う相葉。
ニノ「智は絵描いたり釣り好きだったりするけど、
俺は完全インドア派なんで。」
相葉「大ちゃんはどっちもいけるもんね！
俺はねーアウトドア派なの！
野球したりさ、夏はBBQとかしたい！」
ニノ「したいって、それしてないってことじゃないの」
相葉「あ〜バレたぁ？ﾋｬﾋｬｯ」
ニノ「ﾝﾌﾌ」
相葉「ニノちゃん、笑うと可愛いねぇ！」
ニノ「や、やめてよ！相葉さんまで！」
相葉「え〜？他にも誰かに言われたの？」
ニノ「い、いや・・・そんなことどうだっていいでしょ。
ほら、相葉さんそろそろ帰ってくださいよ。
俺寝るんだから。」
相葉「えー！まだ来たばっか・・・」
ニノ「また今度ゆっくり話しましょ。エレベーターまで送ります。」
相葉「あ、じゃこれ大ちゃんにあげるつもりだったんだけどさ、
大ちゃん具合良くなさそうだし、ニノちゃん食べてよ？」
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作者名：天の子 | 作成日時：2019年7月14日 14時
