２人のお見舞い ページ29
翔「ほんとは結構前から車椅子勧められてんだよねぇ。
ほら、ニノが助けてくれた日？
あの時既にかなり症状進んじゃっててさ。
でも、やっぱ自分の足で歩きたいじゃん？」
ニノ「うん、翔ちゃんならまだまだいけるでしょ。」
ﾆｺｯと笑って見せる。
翔「俺もそー思うわぁ〜」
ﾊﾊﾊと笑う翔。
明るく病と闘う翔は、眩しい。
翔ちゃんがこれ以上、辛い思いしませんように・・・。
智の部屋を出ていく看護師。
バタバタと病室へ急ぐ相葉と潤。
潤「智っ」
相葉「大ちゃん！」
酸素マスクをつけ、点滴を繋がれている智。
真っ青な顔が痛々しい。
相葉「大ちゃん苦しいの・・・？痛い？」
智「・・らい、じょ、ぶ・・・」
潤「智、苦しかったら話さなくていいからな？」
相葉「大、ちゃん・・・っ」
潤「お前なに泣いてんだよっ」
もらい泣きしそうになるのか、強い口調でつっこむ潤。
相葉「だってぇ〜」
智「あ・・ばちゃ・・・」
弱々しく差し出された智の手を、ｷﾞｭｯと力強く握りしめる相葉。
相葉「大ちゃ〜ん、俺、おれぇ、
何もできないかもしれないけど、傍に、いるからね？ｳｩｯ」
力なくｺｸﾝと頷く智。
潤「だから泣くなってっ」
相葉「そーだ・・・これ、お見舞いね？パンツ。松潤と選んだの。」
潤「そうそう(笑)
色んな種類のいっぱい持ってきたからさ。使えそーなのあったら使って？」
そう言って、大きな紙袋を見せる相葉。
ﾌﾆｬﾝと笑う智。
智「ﾌﾌ・・うん・・・」
潤「じゃあ俺らそろそろ行くね？ムリはしないように！」
智「ﾝ・・・まつ、ゆ・・あぃ、がとね・・・」
相葉「またね、大ちゃんお大事にねっ」
涙を拭いてﾆｶｯと笑う相葉。
智「あ・・ばちゃ・・も、ﾊｧあぃ、がと・・・」
相葉「また来るねっ」
潤「またなっ」
手を振り、部屋を出ていく２人。
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作者名：天の子 | 作成日時：2019年7月14日 14時
