本音を見せて ページ28
無言で事の成り行きを見守ってるニノと、智の目が合う。
智「ニ、ノ・・・」
ニノ「ん、どっか痛む？」
ゆっくりと首をふる智。
看護師がきて、廊下に出される３人。
相葉「大ちゃん大丈夫かなぁ・・・」
心配そうな相葉。
潤「でも目覚ましたんだし、ね？」
明るく振る舞う潤。
ニノ「ここんとこ、調子良くないんですよ・・・」
２人がニノの方を向く。
相葉＆潤「えっ？」
ニノ「軽い発作起こしてから、ずっと不安定なんです。
熱出したり、胸も痛むみたいで・・・」
潤「マジで・・・？」
目を見開いてニノを見つめる潤。
相葉「大ちゃん、あぁ見えて我慢強いからなぁ・・・
少しは本音見せてほしいよねぇ」
少し寂しそうに話す相葉。
ニノ「俺の思ったことですけど・・・
相葉さんと潤君には、弱み見せてると思いますよ。」
ニノには到底入り込めない三人の絆。
相葉「ニノちゃん、ありがと。」
潤「ありがとな。」
ニノ「智にとってきっと二人は特別なんですよ。」
相葉「そうだといいな〜！ね、松潤！」
潤「うん。」
ニノ「じゃあ俺はこれで。」
相葉「え、もう行っちゃうの？」
ニノ「俺はいつでも来れるんで。智の傍にいてあげてください。」
部屋に戻り、ベッドに寝転ぶニノ。
別に誰かにしょっちゅういてほしいわけじゃない。
そんなのこっちから願い下げだ。
でも、やっぱあーゆう関係性は羨ましいな・・・
ニノ「まぁでも、俺には智がいればいいや・・・」
独り言を呟き、ふぅっとため息をつく。
翔「俺もいるよぉー？」
ニノ「え？」
声のした扉の方を見る。
翔「調子どお？昨日よりはよくなった？」
ニノ「しょおちゃん・・・」
相変わらずの低い声にかわいい顔。
なんだかホッとする。
ニノ「ん、大丈夫。」
翔「そっか。」
ニノの頭を撫でる翔。
こんな風に触ってくる人は、智と翔くらいの為、少し照れるニノ。
ニノ「翔ちゃんは？そんな動き回って平気なの？」
翔「うん、動けるうちに動いときたいじゃん？」
ニノ「じーちゃんかよぉ〜」
わざと明るくつっこむと、
ﾊﾊﾊと笑う翔。
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作者名：天の子 | 作成日時：2019年7月14日 14時
