内線番号：505《紫》

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休日の駅前は想像通り賑わっていた。









いつになくバッチリ決めた化粧と服装に自分でも気合入っているなと感じてしまう。









予定時間よりも少し早く到着したため、どこか分かりやすいところで待っていようと場所を探していると見つけてしまった。









「…深澤さん？？ごめんなさい、待たせちゃいましたよね」









「あ、藤野さん！ううん俺もさっき着いたばかりだから待ってないよ」









じゃあ行こうかと歩き始める。









「今日ってどこ行くんですか？」









まだ駅に待ち合わせることしか情報を得ていなかった。









「ん〜藤野さんがきっと喜んでくれるところかな？まぁ、楽しみにしててよ！」









と詳しくは教えてくれなかったが、とりあえず深澤さんについていく。









「そういえば深澤さんの私服初めて見る気がします」









私は私服で会社に行って制服に着替えて、また私服に着替えて家に帰るが、男性はずっとスーツなのでちょっと意外。









「確かにそうかも、！俺毎日スーツだしね笑」









藤野さんの私服はちょくちょく見るんだけどね〜








深澤さんと話していてずっと気になっていた事を伝える。









「あの、私年下なので敬語じゃなくて大丈夫です…本当タメ口で話してください」









同期の目黒くんにはハイパータメ口で、私に敬語なんて申し訳なさすぎる。









「えー、まぁそうなるよね…よしじゃあせっかくだし名前で呼んでもいい？」









「全然いいですよ！でも深澤さん私の名前覚えていますか笑？」









名前伝えたのあの合コンの時だけだったよなと思い少し不安になる。









「覚えてるに決まってるじゃん！Aちゃんでしょ！営業なめるな笑」









「そうです！流石営業の深澤さんです」

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