第1次結婚ラッシュが終わりました《青》

#12 ページ12

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「Aさん〜、これとこれやったらどっちがええと思います？？」






関西弁で人懐っこい彼は、会社の後輩の向井康二だ。






「だから〜、化粧品は好みの色があるからちょっと地雷だよって言ったじゃん」






そうやった！と素直な彼はじゃあ違うの考えんと…と婚約者へのプレゼントで頭を悩ませている。






数時間かけて色々なお店をはしごして、ようやく決める事ができた。






「Aさんほんまに今日はありがとうございました！あいつもAさんのこと大っ好きなんで喜ぶと思います！」






「ううん、全然私も買い物好きだから楽しかったよ、大好きだなんて照れちゃうけど…笑」
　





向井くんの婚約者の子はこれまた同じ会社の子で、私が仲良くしていた後輩だったため今回のプレゼント選びでは私に白羽の矢が立ったらしい。






「向井くんが結婚か〜なんか感慨深いかも」






向井くんが今日のお礼です！と連れてきてくれたカフェでお茶をする






「いや〜自分で言うのもあれなんすけど、こんな早いとは思ってませんでした」






ニコニコと笑いながら、カフェラテを飲む向井くんに年上だけどこんな質問をした。






「ねぇ、向井くんいつプロポーズってした？」






「俺っすか？？俺は付き合った記念日にプロポーズしましたねぇ」






やっぱり記念日か…とテンションが下がってくると事情を知っている彼は






「んなこといってもAさんの彼氏さんも、考えてると僕は思いますけどね」






「…知らんけど笑」






と関西人ならではのオチをつけてくれたおかげで、笑い話になった。

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