午前0時、アメリカーノに (ページ9)

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結構面白いページ9

あれからまた数日。いよいよ今日は広告の撮影当日。
１日かけての撮影で、13人という大所帯グループだからか、スタジオの規模も大きくスタッフの人数もも多い。

『私、こんな規模の大きい撮影初めてかも……。』

TY｢緊張してる？｣

『少し。』

TY｢いいことだよ。けどまさか俺たちの考えた企画が通るとは……｣

『しかもSEVENTEEN…テヨンありがとう。』

TY｢最近妙に正直だなお前。｣

｢SEVENTEENの皆さん入ります！｣

そのスタッフの声でぐっと緊張が押し寄せた。

SC｢テヨンさん、Aさん、今日は宜しくお願いします！｣

TY｢宜しくお願いします。｣

『宜しくお願いします！』

あいさつを交わして、早速撮影が始まった。
13人間ともなると中々忙しい。

｢Aさん！構成の資料持ってますか？｣

『あ、はいここに…うわっ！！』

渡すはずの資料を盛大にこけて、床にぶちまけてしまった。
こういう時に限ってヘマをしてしまう……。

TY｢あ、俺のでよければどうぞ！｣

つかさずテヨンがフォローを入れてくれた。

『テヨンありがとう～。』

TY｢落ち着けよ。ほら、一緒に拾ってやるから。｣

思いっきりこけて本当に恥ずかしい。
ちょっと膝も痛い…。

JS｢大丈夫ですか？こっちの方にも紙が……どうぞ。｣

『あ、ありがとうございます！』

JH｢……へえ。｣

『え？』

JH｢Aさんって結構面白いですね。｣

『は、はあ……。』

ジョシュアさんの隣でくすくすと笑うジョンハンさん。
ちょっと馬鹿にされている？

JH｢あ、もちろんいい意味でですよ！｣

『どうも…。』

SC｢ハニ！！次お前の番！｣

JH｢今行く！それじゃ。｣

ジョンハンさんは私ににっこり微笑んで、そう言いながら撮影場所に戻って行った。

『なんだったんだろう？』

TY｢あいつ…。｣

『…テヨン？どうかした？』

TY｢いや、何でも！あ、A、メイクさんが呼んでたぞ？｣

『本当？ちょっと行ってくる！』

結局その後はテヨンが指示を出してくれて、私は後ろの方で見学をしたりスタイリストさんやカメラマンさんと打ち合わせをすることにした。