午前0時、アメリカーノに (ページ6)

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立派な社会人ページ6

あの日の特別な夜から数日が経ち、またいつも通り仕事漬けの毎日だ。

TY｢A！｣

『テヨン、どうしたの？』

彼はテヨン。
販売の時から私とずっと一緒の同期の男の子だ。韓国にきてまだ数年しか経ってないから生活面のこととか仕事のこととか…時々恋愛とか、色んなことを相談できるすごくいい友だち。

TY｢次のシーズンの広告めっちゃすごいグループにオファーしちゃった！｣

『誰？』

TY｢誰だと思う？｣

『わからないから聞いてるの。』

TY｢なんとなんとSEVENTEEN！！今波に乗ってるあのグループだよ！メンズのカタログ20ページとネット、雑誌、看板広告やらせて貰えるなんてうちのとこぐらいだよ！｣

SEVENTEEN…。
ってことは……

TY｢あれ？おーい、A？｣

ミンギュが広告モデルになってくれるってこと…？
ミンギュと一緒に仕事出来るってこと…？

TY｢A！！｣

『はいっ！？』

TY｢聞いてる？今から打ち合わせだって！早速SEVENTEENの人たちと！｣

『はい…え、今から！？』

TY｢向こうが明日からスケジュール詰まってて今日しかできないらしいんだ。ほら行くよ！｣

『え、ちょっと、まって、待ってよ！…トイレ行ってきていい？』

TY｢いいけど…ああ、へえー、お前も女だな。｣

『う、うるさい！』

急いでトイレへ行ってメイクを直した。

だっていきなりすぎる。
SEVENTEENってことはミンギュがいるわけで……ダメダメ、悪魔でも他人の様に接さないと。
落ち着いて私。
立派な社会人ならこの程度で慌てちゃダメだ…。

『ああ…！どうしよう！！』

なんて、やっぱりムリそうだ。