午前0時、アメリカーノに (ページ18)

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翌々考えれば(MG) ページ18

JS「撮影、僕のソロで最後だったみたいだよ。みんなで挨拶行こっか。」

撮影は夕方頃に終わり、スタジオに戻って挨拶をするところだった。
バタバタしてるスタジオの雰囲気が苦手だったけれど今日はずっと浮かれ足で、恥ずかしながら俺はスキを見てヌナと少し話せたら…なんて思っていた。
挨拶済ませると、ありとあらゆるスタッフの人たちが写真を撮る目的やら今後の話しやらで、こぞって歩み寄ってきた。
俺もヌナと…あれ。

けどその中にAヌナはいなかった。

もしかしたら別のところでまだ仕事をしているのかもしれない。
離れたとこにいたテヨンさんに聞いてみることにした。

MG「テヨンさん。あの…Aさんは。」

TY「え……あー、Aなら体調不良で帰りました。」

MG「え！？」

TY「熱があったので、これ以上無理に働いて悪化したら良くないですし。」

MG「そうだったんですか。…気づかなかった。ははっ。」

TY「へぇー…ヒソヒソ喋ってたくせに。気づかなかったんですね。」

MG「え？」

なんだか少し嫌味っぽく返された気がした。
今日のテヨンさんはイメージと違う。初めて会った時と違っていて、こんな怖い人だったっけ…予想外というか。

TY「今日はありがとうございました。とてもかっこよかったですよ。」

MG「あ、こちらこそ。ありがとうございました。」

TY「俺はまだ仕事があるので。それじゃあ。」

MG「はい。」

そうして素っ気なく去ったテヨンさんの態度にも驚いたけれど、翌々考えればそのぐらい自分がボロを出していたんじゃないかと思い始めた。
ジョンハニヒョンに対抗心を燃やしたが故に、周りを全く見ていなかった。あの人はともかく、他の人にバレていないといいのだけれど…。