午前0時、アメリカーノに (ページ2)

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知りたいページ2

｢嘘でしょ？｣

通勤でいつも通る道に大きな広告の看板がある。
普段は通り過ぎるのに、今日は足を止めた。

それは雑誌の広告で、写っていたのは昨日
アメリカーノをくれた彼。

あの人、モデルだったの？

広告に映る彼は白いシャツを羽織っていて、いい感じに鎖骨が見えている。
それに少し浅黒い肌がシャツをよく引き立たせてる。

昨日の爽やかな感じとはまた違って、とても
色っぽい。

あ、あの雑誌、女性向けのファッションとか
ウィークリー載せてる雑食マガジンだ。
前に私が働いてるブランドと特集してたっけ？
あの雑誌結構売れてるんだよね…。

どうしてもあの綺麗な身体に目が言ってしまう。
きっと特集にはもっとたくさん彼が写っているはずだ。
気になってしょうがない。

見たい。
彼のこと、知りたい。
そんな気持ちが芽生え始めた。

あの雑誌が今は私の唯一の情報源なのかもしれない。
知りたい。知りたい。

｢買っちゃった……。｣

仕事が終わって気がづいたら本屋に向かっていて、気がついたらあの雑誌を買っていて。

私の机の上には雑誌が1つ。
私は気になったその日に買ってしまった。