170話 謝りたい事があるんです ページ25
ベースに近付くにつれ私の心臓の音が強くなってきた。謝ると言い切ったがやはり罪悪感が凄くて怖い
確かにイケブクロに行ったからハカセの写真を得れたけど、無鉄砲な行動のせいで正体がバレる危険が増えてしまったし、なにより理鶯さんを傷つけてしまった
いや、自業自得なんだから怖いなんて言っちゃダメだ！
理鶯さんは嘘だってわかってて見送ってくれたんだ！ちゃんと謝るぞ！！
私は両頬をパチンと叩き気合いを入れる
隣で運転していた銃兎さんはいきなりの行動に驚いていたが｢頑張って下さいね｣と頭を撫でてくれた
車は山の中に入り少し進んだ所で停車した
｢では行きましょうか｣と銃兎さんは車を降りたので後を追うように私も降りる
山を登る途中、銃兎さんは思い出したかの様に｢そういえば……｣と口を開いた
｢今夜貴女は私の家に泊まる事になりました｣
『銃兎さんの家に？何かあったんですか？』
｢夜に嵐が来るんですよ｣
『え、銃兎さん達大丈夫なんですか！？理鶯さんから聞きましたよ？何か用事があるって』
｢私達は大丈夫です。ですがいつ帰って来れるか分からずAさんを嵐の中1人でベースで待たせるのは危険なので、私の家に泊まらせる事になりました｣
『銃兎さんはいいんですか？』
こんな私を家に泊まらせるなんて……
恐る恐る聞いてみると笑顔で｢大歓迎ですよ｣と言ってくれた
銃兎さんの家か……凄く楽しみだな！どんな所に住んでるんだろう…？
・
登ること数十分、ベースに帰って来れた
理鶯さんは今夜の嵐に備える為かテントの補強をしていて、私が帰って来た事に気づくと作業を止め笑顔で｢おかえり｣と言ってくれた
その笑顔を見ると朝以上に胸が痛む
『り、理鶯さん！！私謝りたい事があるんです！！』
理鶯さんの元に駆け寄り顔を真っ直ぐ見て言うと理鶯さんは一瞬目を見開くが、察した様で目を細め｢そうか、ならば珈琲を淹れてくるから待っていてくれ｣とテントの中に入っていった
まさかのこの状況で珈琲淹れてくれるんですか！？と頭の中で戸惑いながらも引き止めようと手を伸ばすが、届かずに宙を彷徨うだけだった
『ちょっ、えっ！？』
｢やれやれ、理鶯はマイペースですね｣
後ろから見守っていた銃兎さんは｢座って待ちましょうか｣と笑顔で座る様に促した
今すぐにでも謝りたいが理鶯さんの優しさを無下にする訳にはいかず、銃兎さんと一緒に座って珈琲を待つ事にした
171話 優しさに溺れそうです。→←169話 謝らないといけないです
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刹那(プロフ) - 戦国娘さん» 戦国娘さん読んでいただきありがとうございます！題名に惹かれたなんて嬉しい言葉感激です！頑張って考えた甲斐があります！！次の章は全力制作中なので50話が溜まり次第更新します！！ (2021年3月17日 8時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 題名に惹かれて全話読破しました！もう次の更新が楽しみすぎますo(><;)(;><)o次話の更新楽しみしてます(*^^*) (2021年3月17日 0時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年3月2日 12時
