501話 お化け屋敷舐めてましたッ！！ ページ10
捨てに行った左馬刻さんが帰ってくると、いよいよお化け屋敷に行く事に。見かけたという銃兎さんの案内の元、屋台のライトで照らされた石畳を進んでいくと、段々と細い道となり屋台も姿をなくした。代わりにザワザワと揺れる木々、ボロボロな提灯が照らす幽々たる空間へ入っていった
すれ違う人は疎らで賑やかで温かな空間から一変、肌寒く薄気味悪い別世界に来た様だ
『あ、あの……銃兎さん……本当にこの道なんですか？』
先導して歩く銃兎さんに恐る恐る聞くと、妖しい笑顔で顔だけ此方に向けた
｢私自身案内看板しか見ていませんので絶対とは言えませんね。ですが、この雰囲気だとあっているでしょう｣
｢なんだA、ビビってきたか？｣
｢もし躊躇われるのであれば引き返そうか？｣
私の心中を察して左馬刻さんは小馬鹿にし、理鶯さんは心配の言葉をくれた。因みにもうはぐれない様にと左手を左馬刻さんが、右手を理鶯さんが握っている状態
手から吹き出る汗はきっとバレているだろう
『い、いえ、怖いのは事実ですけどそういう物ですから！』
｢ハハハッ、強がるのはいいがチビんじゃねぇぞ？｣
『チビりませんっ！！』
｢だが相手がどれ程戦力か把握出来ていない以上、無いとは言い切れない。Aの予測以上の脅威だと判断した場合、即座に小官がAを背負いゴールまで駆け抜けよう｣
｢もしそうなったらビビるのはお化けのほうですね。あくまで催し物なんですから暴れないで下さいよ理鶯｣
｢速さでビビるAも見てぇし、俺様はいいけどなっ｣
この状況でも3人は心強い。好奇心で行くって言っちゃったけど、何とかなりそうだ
大丈夫だと伝える様に両手の力を入れ笑顔を作る
『皆さんがいるなら行けそうですっ！』
私の返答にそれぞれ笑みを浮かべ不気味な道を進んで行く
・
『銃兎せんせー』
｢はいなんでしょうか｣
『お化け屋敷って簡易的な建物で作られた物だと思ってるんですけど』
｢はいはい｣
『これどう見たって病院ですよね。しかも俗に言う廃病院』
｢えぇそうですね｣
『ガチ過ぎません？お祭りの中のお化け屋敷ってそんなモノなんですか？』
｢だから言ってたじゃないですか、とーっても怖いと｣
道なりに進めば開けた場所に出た。私達を出迎えたのは大きな廃病院。所々崩れたコンクリートの無機質な建物。空からはカラス達の鳴き声が響き渡り、より一層不気味さを引き立たせていた
『お化け屋敷舐めてましたッ！』
502話 い、行くのが、た、楽しみだなっ→←500話 このままだとダメ人間に……っ
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます！！ (2021年9月28日 23時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます！！楽しみにして頂き嬉しいです！！(*´ω｀*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます！！私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年9月22日 22時
