500話 このままだとダメ人間に……っ ページ9
何気なく食べようとしていた兎さんが、まさかの激レアという事でちょっと食べるのが憚れる私。ぐぬぬ……と飴を睨んでいれば、銃兎さんが嬉しそうに微笑んでいた
｢ふふっ、中々ない兎のりんご飴なんですから大事に食べて下さいね？｣
『銃兎さんの漢字に含まれてる動物でもありますから、何だか食べるの勿体ないですね……』
｢それはそれは。そう言って頂けるなんて光栄ですね｣
｢ンなもん、ただ兎の形したりんごだろ。耳ン所から皮はいで食べろよ｣
｢情緒もへったくれもねぇし、今の言い方悪意しか感じねぇな。ったく……これだから野蛮人は｣
｢あぁ゛ッ！？テメェ砂にすんぞッ！！つーか離せや理鶯！！｣
｢暴れる可能性がある以上、それは無理な相談だ。A、小官達の事は気にせずじっくり味わうといい
……だが、その皮の部分が気になるな……。まるでそこから剥いで貰いたいと言ってる様な――｣
｢やめろやめろ、理鶯も分かりにくく嫉妬心だしてんじゃねぇよ｣
食べるのを躊躇していたら3人の言い合いが始まってしまった。おろおろとしながらも、これを食べないと終わらない気がしたので、腹を括ってパクリ
他のフルーツと違って大きかったから1口ではいけなかったけど、口の中にはまたあの幸せなハーモニーがやってきたので、自然と口元が緩んだ
｢おやおや、だらしなく緩ませてますね｣
｢ホントお前は幸せそうに食うよな｣
｢その顔を見れば、作った本人も喜ぶ事だろう｣
やはり食べたら言い合いは終わった様で、左馬刻さんは解放されていて、3人は飴をモグモグ食べている私を見ながら微笑を浮かべていた
えへへ……とはにかみながら最後の1口をパクリ。心の中で盧笙先生に感謝をしながら味わい、ゴクリと飲み込んだ
『あ〜、美味しかったです〜』
｢んじゃ、串は俺様が捨ててくっから余韻に浸っとけよ｣
感激の言葉を漏らせば、すぐ様左馬刻さんに全て無くなった串を取られてしまう。これぐらい自分で捨てていきますって言っても、清掃係だから、とそのまま歩いていってしまった
｢まぁAさん、アイツの我儘聞いてやって下さい｣
『優しさはありがたいんですけど、このままだと皆さんがいないと生きていけない気がします……』
｢それもいいかもしれませんね｣
｢あぁ、そのプランも効果的だな｣
『えっ……』
｢すまない、冗談だ｣
ダメ人間にされると怯えた目を向けたら、微笑のままそう言われた。
ちょっと目が本気なのは気のせいか……？
501話 お化け屋敷舐めてましたッ！！→←499話 意外にも激レアでしたっ！！
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刹那(プロフ) - にゃんこさん» 嬉しいお言葉……っ。ありがとうございます！！ (2021年9月28日 23時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これからも応援しています。 (2021年9月27日 23時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこさんいつもコメントありがとうございます！！楽しみにして頂き嬉しいです！！(*´ω｀*) (2021年9月27日 23時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - おめでとうございます。スッゴク楽しみにしていました。 (2021年9月27日 22時) (レス) id: 37a2cce778 (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - おたくちゃんさん» おたくちゃんいつもコメントありがとうございます！！私解釈のMTCは気に入る人物には甘々なんですが、それを尊いと言って下さり嬉しいです( ◜ω◝ ) (2021年9月25日 9時) (レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年9月22日 22時
