【ヒプマイ】オートマタ・イストリア -10章- それは私にとって幸せな時間。心休まる場

498話 話を進めてくれるのはありがたいんですけど……！！ ページ7

まぁ確かに人混みから逃げられるアトラクションだが、気になっているのは嘘ではない。お化けに扮した人達が脅かしに来る。私自身この3人と比べたら断然ビビりの部類だが、怖いもの見たさで行ってみたい

なので必死に本心だと訴える


『ホントですって！』

｢知らねぇ奴がお前をビビらせに来るんだぞ？｣

『そう言うモノですからね！』

｢ダメだ。お前に近付いて来る奴は全員、俺様がぶっ飛ばしちまう｣

『うわ物騒！？』

｢たりめーだろ。それぐらい怖いモンなんだぞ？生半可な気持ちで行きたいって言うんじゃねぇ｣


ぐぬぬ……全然引き下がらないな……
後ろの方で立ってる2人に視線を投げると、銃兎さんは苦笑いしながらやれやれと肩を竦め、理鶯さんは顎に手を当て何かを考えていた
そして左馬刻さんの横に立ち肩にポンと手を置いた


｢左馬刻。これは小官の推察なのだが、貴殿はお化け屋敷と言うのが苦手なのか？｣

｢あぁ゛！？俺様が苦手だとッ！？｣

｢Aの為だと言いつつ、逃げようとしている様に見えたのでな｣

｢誰がンな作りモンのお化けにイモ引くかよッ｣

｢ならば問題無いのではないか？4人で行けばAに危害が及ばないだろう。それに小官自身も興味はある｣


クワッとがんを飛ばし怒鳴られるが動じずツラツラと言葉を並べる理鶯さん。左馬刻さんも思わず、うっ……と顔を引き攣らせた。銃兎さんはというと、口元に手を押え肩を震わせている


｢理鶯の言う通りいいんじゃないですか左馬刻。先程Aさんを探している時に見かけたんですが、この祭りにあるお化け屋敷、とぉーっても怖いんですって

凄く震えるAさん、見たくありませんか？｣


綺麗に笑みを浮かべる銃兎さん。お化け屋敷に行く様にと話を進めてくれてるんだろうけど、内容が酷すぎます。サディスト過ぎます……！！


｢ったく……。しゃあねぇか……｣


何でそれで折れるんでしょうか……！！？
わしゃわしゃと自分の髪を掻いてはぁ……とため息を吐く左馬刻さんを見ると、｢ビビって気絶すんじゃねぇぞ……？｣とこれまた綺麗な笑みを浮かべた


『わ、わーい……タノシミダナー……』

｢あぁ小官も楽しみだぞ。どの様なものか見当もつかないが、もし怖いのであれば遠慮なく小官を頼るといい｣

『全力でしがみつきます』

｢どさくさに紛れて株上げんじゃねぇよ｣

｢ふふっ、さて、Aさんがどんな悲鳴をあげるか楽しみですね｣

『銃兎さんだけ楽しみの理由が違いますっ！！』

499話 意外にも激レアでしたっ！！→←497話 皆さん人気者ですからねっ！！

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